2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of educational materials for nursing skills to regulate body temperature and circulation based on examples of utilization in clinical settings
Project/Area Number |
15K20671
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
渡邉 惠 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (40719499)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 体温・循環の調節 / 看護用具 / 基礎看護技術 |
Outline of Annual Research Achievements |
H28年に全国1000施設、計3000名の看護師を対象に患者の体温・循環の調節の目的で使用される看護用具の臨床における使用状況を調査し、790名の看護師から回答が得られた。H29年度は主に得られた回答の分析作業と報告書の作成を行った。 1.バイタルサイン測定用具は取り扱いの簡便さと測定の早さから電子化された用具が主流となったが、正確性の課題から患者への適性の判断が求められていた。2.罨法用具は伝統的な看護用具に加え取り扱いが簡便かつ消毒・洗浄しやすいものが普及した。患者へ触れる際の危険に最も注意しながら、体温調節以外の目的で様々な局所へ適応されていた。3.罨法用具は固定のしやすさと安全面から主に整形・脊髄系病棟、小児系病棟、精神・心療系病棟で使用状況に有意差が見られた。4.寝床環境用具ではマトレス、下シーツ、包布がほぼ標準化され、主に身体の下に敷くものを調節しながら患者に合わせた寝床環境の整備がされていた。5.使用頻度の高い看護用具は利便性がある一方で誤作動や事故のリスクを伴う。各用具のもつ機能と原理について教育を強化し、患者への適性や使用上のリスクを判断できる基礎的なアセスメント力を育成することが重要であることが示唆された。 以上の結果を生かした教育教材の作成を進めるとともに学会発表、論文投稿の準備を進めている。
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Research Products
(1 results)