2015 Fiscal Year Research-status Report
結婚、出産・育児を経た女性看護職員が職業キャリアを継続するための支援のあり方
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15K20686
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
佐藤 みほ 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (30588398)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 職業継続 / 職業キャリア / 看護職 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、結婚・出産・育児を経験した後も働き続けている女性看護職員を対象に、①職業キャリアを継続してきた過程とその過程で行った意思決定、②職業キャリア継続の過程で遭遇した困難やその対処方法、職業キャリア継続を支えた要因、を質的記述的に明らかにすることである。 当該年度は、女性労働者の職業キャリア形成に関連する国内外の先行研究サーベイより、研究動向や知見を把握、整理した。また日本国内の女性看護職員の職業キャリア形成に対する支援や取り組みに関する資料収集や各種シンポジウムへの参加を通して、現状把握を行った。合わせて、国際会議に参加し、海外での女性看護職員のキャリア形成の研究知見に関する情報収集を行った。 さらには、女性看護職員の職業キャリア形成についての現状を詳細に捉えるために、有識者へのヒアリング調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の研究成果に基づき、平成28年度以降に実施予定の半構造化面接調査の調査対象者の選定基準に若干の変更を加える必要があると判断したため、調査対象者の抽出に当初の想定より時間を要してはいるものの、当該研究課題の実施、進捗状況は概ね当初の研究計画に沿っているものと判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の研究成果に基づき、平成28年度は半構造化面接調査を実施予定である。調査に必要となるインタビューガイドの内容について現在精査している段階であり、また調査対象者の抽出も進めている。平成28年度下半期には国際会議に参加予定であり、女性看護職員のキャリア形成支援に関する海外の動向や研究知見について情報収集を行い、日本国内での支援策を構築する上での示唆を得ることを計画している。
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Causes of Carryover |
平成27年度の研究及び調査を効率的に推進したこと、予算を有効かつ効率的に使用したことに伴い未使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は関西地方で勤務する女性看護職員を対象とした半構造化面接調査を予定している。そのため、研究費の使用計画は第一に、関西地方への面接調査のための出張旅費、面接調査実施場所の確保が必要不可欠となる。また、面接調査で得たデータより精密な逐語録を作成するにあたり、テープ起こしを業者に依頼することを予定しているため、人件費の支出が必要不可欠となる。さらに、当該研究課題に関連した最新の研究動向、知見、情報収集を目的とした学会参加も必要となるため、そのための費用も研究費から支出することを計画している。
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Research Products
(2 results)