2017 Fiscal Year Research-status Report
退院支援スタッフによる退院後の面接・電話でのフォローが患者の療養生活に与える効果
Project/Area Number |
15K20690
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Research Institution | Sonoda Women's University |
Principal Investigator |
堂本 司 園田学園女子大学, 人間健康学部, 講師 (80707084)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域包括ケア / 退院支援 / 地域連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「病院のスタッフによる、地域のサービスをマネジメントする介護支援専門員への定期的な電話でのフォローが、患者の退院後の不安・困りごとに与える効果を明らかにすること」である。 今年度の研究計画としては、申請代表者の所属先の倫理審査委員会の承認を得て、研究代表者の所属異動もあったため、調査の調査機関の確保を行い、後半から介入調査を開始する予定であった。その結果、所属先(園田学園女子大学)の倫理審査委員会の承認後(承認番号:17-04-005)、調査機関も、尼崎新都心病院で調査させていただくこととなった。調査内容に関しては、病院との打ち合わせの結果、介入群の50名は、病院の看護師から介護支援専門員に対して2か月間、電話でのフォローを3回(退院後1週間目、1か月目、2か月目)実施することになった。一方で対照群の50名は、病院の看護師から介護支援専門員に対して2か月間、電話でのフォローを1回(退院後2か月目)実施することになった。 両群の患者・家族に対して、退院後の不安・困りごとを調査するために、退院後1週間目と退院後2か月目に質問紙調査を実施することを、最終的に決定した。介入内容が明確になった時点で、臨床試験登録を済ませ、介入調査が開始した。 さらに今年度は、本研究の計画に至った、以前に研究代表者が調査したデータに基づいた研究論文1本と、前年度から投稿していた、本研究に関する文献レビュー論文1本が、採択され、掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最終年度に向けて、今年度中に調査機関の確保、倫理審査委員会の承認、臨床試験登録を済ませ、介入調査を開始する予定であったため、予定通りに進めることができており、進捗状況としては、おおむね順調に進展できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、調査基準に満たす対象者へのリクルートを継続し、看護師による介護支援専門員への電話でのフォローと、研究代表者による患者への退院後の質問紙調査を実施していく。定期的な電話フォローの効果を明らかにするために、今後患者から返送されたデータの入力や分析、介入群の介護支援専門員へのインタビュー調査の実施や分析を行い、本研究のまとめを行い、学会発表や論文投稿に向けて、成果発表の準備を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
今まで準備段階であった介入調査が、今年度末に開始したため、これまでに使用する予定であった、調査に関連するすべての費用を使用できていなかった。 そのため、介入調査開始とともに、説明文書・同意書・質問紙等を業者へ依頼しするための印刷費、調査対象者への質問紙の郵送と返送のための費用、また質問紙記入やインタビューの調査に協力いただいた対象者への謝礼の費用として、使用していく予定である。さらに、データ収集・分析後に、論文としてまとめていくため、英文校正や論文投稿に使用していく計画である。
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Research Products
(2 results)