2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development a self-assessment scale of nursing competence in chronic dialysis nursing
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15K20694
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
清水 詩子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10401762)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 透析看護 / 看護実践能力 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、質問紙の作成およびデータ収集・分析、透析看護の実践能力評価尺度の作成を実施した。 慢性透析看護の実践能力に関する項目は、透析療法指導看護師(現 慢性腎臓病療養指導看護師)による実践報告69件の報告から、看護実践能力の構成要素である「人々・状況を理解する力」「人々中心のケアを実践する力」「看護の質を改善する力」について記述された箇所をデータとし質的帰納的分析を実施、慢性透析看護の実践能力を構成する要素を抽出し、質問項目とした。質問項目は、【透析時のケア】10項目、【腎代替療法の導入・非導入・変更のサポート】9項目、【セルフケア支援】23項目、【がんをかかえる患者・家族のサポート】6項目、【療養の継続に支援を要する患者の支援体制整備】11項目、【業務管理への参画】4項目の計63項目とし、6段階のリッカート尺度とした。質問項目は、慢性疾患看護専門看護師および透析看護認定看護師の各1名と検討した。 質問紙は透析看護認定看護師のうち氏名と所属が公開されている221名に配布し、回収122部、有効回答121部(有効回答率54.8%)であった。質問項目は、天井効果および床効果、I-T相関分析、項目間相関分析で不適切と思われる項目を削除の後、最尤法プロマックス回転による因子分析を行い、因子負荷量が0.35に満たない項目と複数の項目に負荷量の高い項目を削除しながら探索的因子分析を繰り返し、3因子解を採用した。第1因子は「安全な血液透析の実施(17項目)」、第2因子は「合併症を抱えた血液透析患者のサポート(13項目)」、第3因子は「療養生活に支援を要する血液透析患者のサポート(7項目)」の計37項目で、累積寄与率は59.58%であった。Chronbachのα係数は、第1因子は0.942、第2因子は0.944、第3因子は0.879、全体は0.973で、内的整合性は高いといえた。
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Research Products
(1 results)