2017 Fiscal Year Research-status Report
心大血管術後急性期リハビリテーションにおける離床遅延要因の検討
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15K20696
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 裕紀 浜松医科大学, 医学部, 教務補佐員 (40634952)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リハビリテーション看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.目的 心臓血管外科手術を受けた患者は、術後急性期において、ギャッジアップなどを含む初回離床が看護師によって行われることが多い。平成25年度に実施したプレテスト結果を踏まえ、心大血管手術を受けた患者の急性期におけるより具体的な離床遅延要因を明らかにすることである。 2.研究方法 心大血管術後患者の離床遅延要因として、術前要因、手術要因、術後要因、環境要因を挙げた。対象は心大血管手術を受けた患者300名程度とした。プレテストをもとに、研究協力者(クリティカルケア看護専門看護師、集中治療室および心臓血管外科病棟師長、および心臓血管外科教授)とともに、調査項目を再検討したうえで具体的な研究計画の内容を研究協力者と共有し調査を開始した。離床状況および関連要因について離床状況調査用紙および診療録より収集した。浜松医科大学の倫理委員会において研究実施許可を得た後、対象施設の診療課長、看護部長、および病棟看護師に研究目的、方法を説明し、承諾を得てから研究開始した。対象候補者は研究協力者に紹介してもらい、対象者に同意を得た後調査開始した。対象者へは研究者の連絡先を明示した書面を渡し、調査終了時に対象者が調査に関する問い合わせが可能であるようにした。成果は学会にて発表する予定であり、公表に関しては個人が特定されないようにすることを説明した。離床状況調査用紙は初回離床援助時に担当した看護師に依頼し記入してもらい、集中治療室退室時、心臓血管外科病棟へ申し送りを行い継続して使用した。回収したデータは統計分析ソフトSPSSver.18を用いて分析し、術後の離床状況と要因による影響についてはt検定、カイ二乗検定、およびロジスティック回帰分析を行う。 現在、119名の対象者から同意を得られ、調査を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在も倫理指針を遵守し、対象患者119名から同意を得て調査中である。離床状況調査用紙は初回離床援助時の担当看護師が記入し、集中治療室退室時には心臓血管外科病棟へ申し送りを行い継続して使用できている。離床状況および関連要因については、離床状況調査用紙および診療録より収集中であり、現在32例収集できている。 しかし、研究担当者が調査期間中において産前産後休暇および育児休暇を取得し研究期間の延長申請が承認されたが、症例数が少ないため研究協力者(クリティカルケア看護専門看護師、集中治療室および心臓血管外科病棟師長)とともに調査期間を含めた研究計画の再検討および調整を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
病棟スタッフの異動等があるため、必要時、研究協力者(クリティカルケア看護専門看護師、集中治療室および心臓血管外科病棟師長)とともに病棟スタッフへの研究内容を再度説明し、研究目的、具体的方法等の理解を促す。また、症例数が少ないため研究計画を再検討および調整し、調査を効率よく行う。
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Causes of Carryover |
(理由) 平成28年度に産前産後休暇を取得しており、平成29年度分と合算されたため。また、翌年度発表準備に向けて予算を確保しておくため。 (使用計画) 関連書籍の購入、セミナーおよび学会等へ参加し近年の動向について学ぶことで、データの分析等へ活かし研究発表する機会を得る。
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