2016 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸部前がん病変と診断された女性のスティグマの実態と関連要因に関する研究
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15K20704
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
大塚 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (60737378)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | がん看護 / 子宮頸がん / スティグマ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、子宮頸部前がん病変と診断された女性のスティグマの実態と関連要因を明らかにすることである。平成28年度は、平成27年度に実施した文献検討の成果を公表すること、文献検討から得られた結果を基にインタビューガイドの作成を行いデータ収集を行うことである。 1)文献検討の成果の公表 Causes of stigma in cancer patients: A literature reviewの研究題目として、International conference on cancer nursing 2016において研究成果の発表を行った。 2)インタビューガイドの作成 1)より、がん患者のスティグマの実態として、「がん公表への障壁」「社会からの孤立」「他者からの視線」「アイデンティティの変化にもがき苦しむ」「過去の自分に対する罪悪感と後悔」「自己に対する否定的な思考や感情」が明らかになった。また、関連要因として心理的苦痛、抑うつ、不安、羞恥心、罪悪感、自己非難、QOLの低さ、社会的孤立、社会的制約、差別、受診の遅れ、がん公表の低さ、社会資源利用の低さ、人生の目的の欠如、肺がん患者の喫煙状況が示された。このように、がん患者のスティグマに関する知見は得られたが、子宮頸がん患者に関する研究はわずかであったことから、今後は国内文献にも着目し、子宮頸部前がん病変と診断された女性へのインタビューガイドの作成に向けて、継続して文献検索を実施していく。特に、子宮頸がんは女性器疾患であることから、ボディイメージに関する文献検討を実施し、インタビューガイドの洗練を図っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度はインタビューガイドの作成を行い、データ収集を実施する予定であったが、文献検討から得られた結果の分析および子宮頸がんに関する追加の文献検索に時間を要したことで、インタビューガイドの作成に時間を要し、データ収集が実施できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は本研究の最終年度であるため、早々にデータ収集・分析を行い成果の公表に向けて進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
データ収集ができなかったことから、謝金の発生がなかったため、執行額が予定よりも少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ収集に向けてソフトの購入を物品費から行う。また、今年度は最終年度となるため、データ収集による謝金の発生や定期的な研究の打ち合わせを行う予定である。
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