2015 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病患者へのNASH/NAFLD・肝癌予防のための看護支援に関する研究
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15K20708
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
徳永 友里 横浜市立大学, 医学部, 助教 (10710288)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 2型糖尿病 / NASH/NAFLD / 肝癌 / 自己管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,糖尿病の合併症として癌が注目されており,日本人の2型糖尿病患者では肝癌のリスクが高いことが報告されている.2型糖尿病患者では,非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)/非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)から肝癌を発症する可能性が指摘されている.2型糖尿病患者における肝癌発症予防の視点では,糖尿病患者のNASH/NAFLD予防のために,糖尿病を改善するための食事療法および運動療法が有用であるとされている.したがって,診断後早期の段階から患者がNASH/NAFLDを予防するために適切な食事療法・運動療法に関する自己管理を確実に実行・継続できるように支援することが重要である.しかし,これまでに,2型糖尿病患者がどのように食事療法・運動療法に関する自己管理を行えば,肝障害の改善やNASH/NAFLDの予防に効果を示すのかは明らかにされていない. このような背景より,本研究では,糖尿病とNASH/NAFLD および肝癌との関連に着目し,第3次予防の観点から,NASH/NAFLD予防のための自己管理支援に資するために,2型糖尿病患者が行っている自己管理行動とNASH/NAFLDとの関連を明らかにすることを目的とする. 平成27年度は,2型糖尿病患者における肝機能障害とその関連要因の探索のためのベースライン調査を行い,60名の対象者より協力を得た.今後、対象者数100例を目標に調査を進めるとともに,ベースラインより1年後の調査を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2型糖尿病患者における肝機能障害とその関連要因の探索のためのベースライン調査により,60名の対象者より協力を得ることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
対象者数100例を目標に調査を進めるとともに,ベースラインより1年後の調査を行う予定である.
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Causes of Carryover |
調査補助者の確保がスムーズに進まなかったことが挙げられる.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査補助者の人件費に使用する.
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