2015 Fiscal Year Research-status Report
術前の循環動態安定化を目指したウェアラブル生体情報センサの開発
Project/Area Number |
15K20711
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
田中 範佳 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (40707337)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 周術期 / 術前 / 呼吸 / 循環動態 / モニタリング / 保温 |
Outline of Annual Research Achievements |
手術を受ける多くの患者が抱く術前の高いレベルの不安は、頻脈、不整脈、そして血圧の上昇を引き起こす要因であり、治療に重篤な影響を与える。術前の呼吸・循環動態安定化は非常に重要であるにも関わらず、適切な対応策がなされていないために多くの合併症が生じている。そのため、安全性の高い術前の呼吸・循環動態の安定化が求められている。看護学・デザイン学・工学の視点から新しい術前の呼吸・循環動態安定化を目指した非接触モニタリングデバイスを用いた介入の有用性について検討することを目的とした。 術前の高い不安に起因するストレス反応による循環系への負荷で生じる心血管系合併症の誘発は問題であり、異常の早期発見と最適な看護実践に繋げるためにリアルタイムで患者の呼吸・循環動態を把握することが求められている。呼吸・循環動態を一目でリアルタイムに視覚的に把握できる非接触モニタリングデバイスの検討として、第一段階として使用する非接触モニタリングデバイスの真度・精度についての検討することを計画した。第二段階として、術前の呼吸・循環動態安定化に寄与する非接触モニタリングデバイスを用いた電熱ヒーターを組み込んだ術前ウェアの臨床での有用性を検討について計画することとした。 臨床で研究の実施に向けて、病院および所属施設での研究審査委員会の審査を受けることを予定している。測定開始前に目的・方法・意義・守秘義務・研究協力への任意性・および中断の自由・結果の公表について、文書を用いて口頭で説明し、研究協力への承諾を得こととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
呼吸・循環動態を一目でリアルタイムに視覚的に把握できる非接触モニタリングデバイスについて、真度・精度についての検討することを計画した。また、術前の呼吸・循環動態安定化に寄与する非接触モニタリングデバイスを用いた電熱ヒーターを組み込んだ術前ウェアの臨床での有用性を検討について計画した。今後、臨床で研究の実施に向けて、病院および所属施設での研究審査委員会の承認を受けることを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
ウェアラブル生体情報センサから非接触モニタリングデバイスに発展させたことから、デバイスの評価を最初に行うこととした。非接触モニタリングデバイスの真度・精度が確認した上で、術前の呼吸・循環動態安定化に寄与する電熱ヒーターを組み込んだ術前ウェアの評価を予定している。
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Causes of Carryover |
ウェアラブル生体情報センサから非接触モニタリングデバイスに発展させたことから、一部を次年度に繰り越すこととした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
非接触モニタリングデバイス、術前の呼吸・循環動態安定化に寄与する電熱ヒーターを組み込んだ術前ウェアに関する物品等について予算を計上した。
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