2015 Fiscal Year Research-status Report
手術看護におけるフィジカルアセスメント教育支援システムの開発
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15K20715
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
熊谷 奈穂 北里大学, 看護学部, 助教 (40648309)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 手術看護 / 患者安全 / フィジカルアセスメント / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、新人手術室看護師(以下、新人看護師)が周手術期患者の安全を守るために必要となるフィジカルアセスメント能力を、効果的に学習するための教材および学習支援システムの開発を目的としている。 平成27年度は、臨床で活用できる教材を作成するため、新人看護師の現状とニーズに加え、新人看護師教育の現状とニーズについても調査した。調査により得られた情報を分析し、学習目標を定め、過去の手術看護における臨床事例を参考に教材シナリオを作成した。試作した教材はLMS(moodle)で管理し、いつでもどこでも簡便に学習できるeラーニング教材とした。 試作した教材に関して学会発表を行い、手術室看護師や麻酔科医師、外科医師、教育工学の専門家より意見を得ることができた。学会参加や文献検討、調査により得られた知見から、今後の教材試用調査へ向けて、教材デザインなど改善点が明確となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の計画であった「対象者の現状およびニーズの把握」と「シナリオ案作成」は予定通り実施している。また、試作した教材に関して学会で発表し、教材試用調査に向けて改善点を明確にできたことは一定の成果と考える。しかし、教材の改善を経て、教材試用調査までは至らなかった。平成28年度はLMSを整備し、教材試用調査を経て有用性を検討していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
開発した教材の試用調査を行い、有用性を検討していく予定である。 得られた知見は関連学会や論文などを通して発信し、臨床へ還元したいと考えている。
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Causes of Carryover |
「対象者の現状およびニーズの把握」における調査方法の変更により、次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究調査および、研究発表や論文などの成果物作成に研究費を使用する。
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