2017 Fiscal Year Research-status Report
知的障害者を在宅で長期間にわたり養育してきた老年期にある親の経験
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15K20731
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
廣山 奈津子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00733081)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 知的障害者 / 家族支援 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の概要】 医療や福祉の発展に伴い、重症心身障害者施設に入所せずに在宅で親と生活する知的障害者の数は増加の一途をたどっている中、知的障害者の世話をしている親の高齢化という新たな局面が出現している。現在の国内の知的障害者数の増加の趨勢を顧みれば、今後このような局面にいたるであろう人々が、さらに増加していくと考えられる。 本研究は、長期間にわたり在宅で知的障害者である子どもと生活をしてきた親が「どのような人生を経験してきたのか」「自分が老年期を迎えた今、最も困難に感じていることはなにか」というリサーチクエスチョンに焦点をあて、老年期を迎えて経験した思いや直面した課題、自身と子どもの未来をどのようにとらえているのかについて明らかにすることを目的とする。研究の対象は在宅で生活する40歳以上の知的障害者を養育する65歳以上の親20名に対し、インタビュー調査を複数回行う予定である。 【平成29年度の成果】 日本における知的障害者の家族支援の概観を調査するため、平成28年度より継続して文献レビューを行った。知的障害者を養育する親は、<子どものケアを抱え込み>やすく、<理想としていた子育てと現実とのずれ>に苦悩し、また常に、<将来への不安>を感じながら生活していることなどが明らかとなった。さらに、本研究の目的に近い対象に絞り、高齢の知的障害者の親に焦点をあてた文献検討を開始した。研究計画書は継続して作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究責任者の妊娠による体調不良のため、研究計画書の作成が遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
【平成30年度】 平成29年度に行った文献レビューを投稿予定である。 また、研究計画書を作成し、所属機関の倫理委員会に申請する予定である。 【平成31年度】 インタビューを行いデータ収集・分析を行う。
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Causes of Carryover |
平成29年度は妊娠による体調不良のため、文献検討などの一部の活動にとどまり、8月より出産によって研究中断をした。平成30年10月より研究再開予定である。
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