2020 Fiscal Year Research-status Report
初めて親となる男性の父親役割獲得を促進する出生前看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
15K20735
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
荒川 亜希子 (森田亜希子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (10402629)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 親となる男性 / 父親役割獲得 / 看護介入 / 妊娠期 / 出生前教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、初めて親となる男性の父親役割獲得を促進する出生前看護介入プログラムを創出し、親となる男性に看護介入を行い、その効果を非介入群と比較し検証することで、妥当性・臨床応用性を高めた看護介入プログラムを開発することを目的に調査している。 2020年度は、新型コロナウィルス感染症の影響のため、介入群の対象者を募集し、対面式に出生前教育を行うことが不可能であった。そのため、これまで得られた質的データ、量的データを丁寧に分析した。まず、看護介入1週間後に収集した「看護介入により具体的となった自分なりの父親役割行動」と、児の出生後2か月後に収集した「父親役割行動の実際」のデータから、目的の達成度を評価した。さらに看護介入1週間後に収集した「父親としての自己像形成につながったと評価した看護介入」のデータをコード化したものを、サブカテゴリー化、カテゴリー化し、質的にまとめた。同様に、児の出生後2か月後に収集した「父親としての自己像形成につながったと評価した看護介入」のデータをコード化したものを、サブカテゴリー化、カテゴリー化し、質的にまとめた。また対照群は十分に予定通り人数が集まっていることから、介入群との量的データを比較検討した。まとめた結果を翻訳し、英語論文として論文化しているところである。 また、本研究の一部を論文にまとめ、日本母性看護学会誌投稿し、論文化した。(初めて親となる男性の父親役割獲得を促進するパタニティポートフォリオの開発、日本母性看護学会、vol.21.Mo.2,53-59,2021)さらに、本研究結果を考察し深めるため、最新の知見を得るために、父親に関する研究を発表している学術集会(遠隔開催)に参加し、情報を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の流行により、介入群への介入(対面式の集団指導)ができず、データ収集ができない状況となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られたデータの分析結果をまとめ、さらに論文としてまとめ、看護学の学術誌に投稿する(英語論文を作成し、国際学会に投稿予定)。
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Causes of Carryover |
次年度は、本研究で得られた結果を論文にまとめ、英文翻訳し投稿予定であり、翻訳代として利用する予定である。
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