2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Shortened Version for Clinical Use of QOL Questionnaire QOLCE-J in Childhood Epilepsy
Project/Area Number |
15K20751
|
Research Institution | Kyoto Koka Women's University |
Principal Investigator |
守口 絵里 京都光華女子大学, 健康科学部, 准教授 (70454535)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | てんかん / 小児 / QOL / QOLCE-Js52 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に続き、小児てんかんにおけるQOL評価尺度日本語版QOLCE-Jの簡略版開発を行った。 前年度までに、QOLCE-Jを因子分析した結果、4つのサブスケールおよび54項目からなる簡略版が完成した(QOLCE-Js)。今年度はこのQOLCE-Js54を用いて調査を行った。 全国の小児神経専門医が所属する施設をはじめとした57施設において協力を得て、4~15歳のてんかんをもつ子どもの保護者に調査を行い、226部の回答が得られ、うち年齢が対象外であった3部を除いて223部を有効回答とした。調査内容はQOLCE-Jsのほか、てんかんに関するプロフィールや抗てんかん薬の副作用、また基準関連妥当性を検証するための外的基準として「こどもの強さと困難さアンケート(SDQ)」を用いた。また、再テスト信頼性を確認するために、QOLCE-Js54は初回回答から2~3週間後にも再度回答を得た。 各サブスケールにおいて主成分分析を行ったところ2項目が除外対象となり、<認知>24項目、<日常の活動>10項目、<抑うつ・不安>10項目、<コンピテンシー>8項目の計52項目が採用された(QOLCE-Js52)。各サブスケールおよび尺度全体においてCronbach’s αは0.77-0.97であり、内的整合性が確認された。Test-retestにおける級内相関係数は各サブスケールおよび尺度全体で0.85-0.95であり、尺度の再現性が確認された。基準関連妥当性については「子どもの強さと困難さアンケート(SDQ)」を外的基準として用いて検証したところ、認知や感情、適応性を示す領域で中程度の相関がみられた。 本検証により、QOLCE-Js52の信頼性・妥当性が確認され、実用可能であることが示された。
|