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2015 Fiscal Year Research-status Report

在宅認知症高齢者に対するテレビ電話を用いた回想法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K20761
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

保利 美也子  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70547562)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords認知症 / 回想法 / テレビ電話
Outline of Annual Research Achievements

研究代表者は2007年からインターネットのテレビ電話を利用して、在宅生活をおくる認知症高齢者とその家族へのコミュニケーション支援を行い、認知機能の維持・改善や家族介護者の介護負担軽減に向けた取り組みを行ってきた。安価で日常的に広く用いられるようになったICTツールを在宅看護支援に用いることは、今後も続く高齢社会で大いに活用されることが期待できる。これまでの介入経験を活かし、2013~2014年には特に介入方法として効果が多数報告されている音楽療法を取り入れた介入研究を行い、認知症による周辺症状の改善効果などが示唆された。それを踏まえ、本研究では音楽療法と同じく多数の効果が報告されている回想法を介入方法とし、介入研究を行うこととした。初年度は認知症のある高齢者に効果的に回想法を行う方法の確認、コミュニケーション技法の確立に向けて回想法実技研修への参加と各種認定を受け、基本的技術を身につけた。また国内外での認知症高齢者に向けた非薬物療法を行っている施設などの現地調査を行い、効果的な介入方法についての情報収集と介入計画の立案、デモンストレーションを行った。さらに介入対象者の選定を行った。介入対象者の決定後は、面談により対象者の好みや歩んできた歴史を家族と共に振り返る作業を行い、個々人に応じた介入計画を立案した。介入方法としては、週1回30分のテレビ電話による回想法を8週間継続し、その前後における認知機能の状態と患者とその家族のQOLの変化を明らかにするものである。今後はこの介入を件数を増やして行っていくこととする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度に行うべき準備は整い、あとは実際の介入を進めてていく段階であり、概ね順調といえる。

Strategy for Future Research Activity

来年度は、介入途中での被験者のリタイアも考慮し、さらに介入件数を増やして行っていく。また国内外の関連する研究についての動向についても継続して調査をすすめていくものとする。

Causes of Carryover

本研究以前に用いた物品が利用可能だった為、初年度は物品費の使用額が当初の概算より少なかったといえる。

Expenditure Plan for Carryover Budget

今後の介入研究や、分析において機器の使用や消耗品が出てくると考えられるので、主にそれらに充足すること、また国内外の関連する研究動向の調査にも充てる。

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Published: 2017-01-06  

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