2015 Fiscal Year Research-status Report
循環器疾患患者の抑うつ症状発見能力を育成するための教育プログラムの開発
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15K20773
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
竹原 歩 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (30733498)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 循環器疾患 / 抑うつ / スクリーニング / 心理教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、循環器医療を担う医療従事者を対象にした、循環器疾患患者の抑うつ症状発見能力を育成するための教育プログラムを、開発・検証することを目的とした。研究は、教育プログラム、および抑うつ症状のスクリーニングと評価の助けとなる心理教育教材の試案の作成、試行、評価・検証の順にすすめる予定である。 本年度は、プログラム、および教材の試案を作成する目的で、文献検討と資料収集を行った。このなかで、抑うつ症状の評価に用いるスクリーニングツールの選択と、教育プログラムで取り組む医療者と患者との基本的なコミュニケーションに関する教授方法、および心理教育教材の内容について、検討を行った。 また、兵庫サイコカーディオロジー研究会(兵庫県内の循環器医療と精神医療の医療従事者と大学教員で構成される研究会)でワーキング会議を開催した。このなかで、文献検討と資料収集を行った内容に加え、実際の教育プログラムの展開と実施方法について討議した。 さらに、先行して発展を遂げている精神腫瘍学の取り組みを参考にするとともに、兵庫県内の循環器医療と精神医療の医療従事者のネットワーク構築を目的に、兵庫サイコカーディオロジー研究会特別講演会を開催した。このなかで、医療者と患者とのコミュニケーションに焦点を当て、講演会とパネルディスカッションを行い、循環器医療の臨床における教育プログラムの必要性や、実際に教育プログラムを導入するための方策について討議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、循環器医療を担う医療従事者対象の教育プログラムの試案を作成、試行し、その内容の評価・検証を行う予定であった。しかし、教育プログラムの試案の作成に時間を要したため、試行と、その内容の評価・検証には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、循環器医療を担う医療従事者対象の教育プログラムの試案を試行し、その調査から得られたデータを分析し、教育プログラム、および教材の効果を評価・検証する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は、予定していた循環器医療を担う医療従事者対象の教育プログラムの試案の試行と、その内容の評価・検証には至らなかったため、これに必要となるプロジェクター PCスピーカー、ICレコーダー、PCソフトの購入を見合わせたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
プロジェクター(EPSON EH-TW5200、兵庫県立大学に設置)115千円、PCスピーカー(TIMEDOMAIN mini、兵庫県立大学に設置)20千円、ICレコーダー(SONY ICD-UX543F、兵庫県立大学に設置)11千円、PCソフトIBM SPSS Statistics132千円の購入を予定している。
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