2015 Fiscal Year Research-status Report
在宅高齢者の肺炎に対する高度実践看護師(NP)の活動成果と役割モデルの構築
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15K20776
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
河野 優子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (00707185)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高度実践看護師(NP) / 肺炎 / 高齢者 / 在宅医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、在宅医療を受ける高齢者の肺炎に対する高度実践看護師ナースプラクティショナー(以下、NP)の臨床推論をはじめとする介入のプロセスを分析し、肺炎に対するNPの活動成果と役割を明らかにすることである。 平成27年度は調査準備として、文献レビューや在宅医療現場で勤務するNPの活動調査から、NPの具体的な活動と役割を把握し、在宅医療に携わるNPの活動成果と役割を明らかにするための効果的な研究方法・項目について研究協力者間で検討することを計画とした。 まず国内外のNPの在宅医療における役割や活動、その成果に関する原著や原書を感染症(特に肺炎)を中心に収集し、内容の整理・検討を行なった。また肺炎症例への調査(観察)項目を精通するために、肺炎や肺炎リスク要因に関する文献を収集、整理した。 次に、日本の在宅医療現場で勤務するNPの活動の実際や施設における役割を把握するために介護老人保健施設と訪問看護ステーションで勤務するNP3名に対してインタビュー調査をおこなった。また、在宅医療現場の中でも介護老人保健施設で勤務するNPの感染症への対応に着目し、利用者の記録調査を行った。記録調査では発熱に関する生存時間およびハザード比の分析を行い、NP導入による活動成果が明らかになった。 訪問看護ステーションで勤務するNPの肺炎をはじめとした感染症に対する活動成果については、文献レビューや日本NPの活動状況をもとに、研究協力者間で効果的な研究方法(調査期間、調査項目、フィールド等)について詳細を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年に実施した調査で質的・量的なアウトカムを分析するための手法を成果と共に得られ、次年度に活かすことができる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は訪問看護ステーションに勤務するNPの肺炎等に関するプロセスとアウトカムおよび役割等について調査を実施する。
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Causes of Carryover |
予定していたフィールド調査を平成28年度も継続するため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度のフィールド調査に使用する
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