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2017 Fiscal Year Research-status Report

統合失調症者の就労へのステップアップを目指したビデオ教材開発

Research Project

Project/Area Number 15K20794
Research InstitutionFukuoka jogakuin Nursing College

Principal Investigator

柴田 裕子  福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (20437924)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords教材開発 / 統合失調症
Outline of Annual Research Achievements

教材となる動画の内容策定のために、新たにデイケアの利用者、職員、就労継続支援施設の職員、利用者にインタビューを実施した。さらに前年度にデータ収集した就労移行支援施設の統合失調症の方が施設を利用した「きっかけ」と「利用してよかったと思うこと」に関して質的に分析した。その結果、新聞やインターネットにおいて「障碍者」「就職」のキーワードを手がかりとして情報を得ていることが分かり、メディアを通じた情報発信の有効性と「自立したい」といった自己実現の欲求に対して就労移行支援施設を利用することが有益であることを示すことが有効であるという示唆を得た。
この結果を踏まえ、動画を載せるためのホームページ開設に向けてデザイン、就労移行支援施設、就労継続支援施設についての説明、大学が所在する地域周辺の施設の紹介ページの作成、施設のおける生産活動や訓練内容を紹介するためのインスタグラムやブログ機能を付随させることについて業者と打ち合わせを行い方針を固めた。これにより、各施設の情報を集約することや随時新しい情報を発信することが可能になり、動画を閲覧できるようにすることで施設を利用することのイメージ化が促されると考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

動画の内容を当初、実在の統合失調症の方に出演していただき、就労移行支援施設でどのような活動を行っているのか等について紹介するドキュメンタリーの構成で企画していたが、個人情報等の問題から実行困難と判断した。そのため、動画は全てアニメーションとし、これまで就労移行支援施設や就労継続支援施設の利用者、職員を対象としたインタビュー調査で明らかになった施設利用のきっかけとメリット、職員の支援の主要な要素をアニメーションに落とし込み、ショートストーリーを作成するよう方向転換した。これにより、当初企画していた案と比較して短期のうちに動画の作成が可能になると判断したため、「おおむね順調に進展している」と判断する。

Strategy for Future Research Activity

8月頃を目処に動画を作成する。次にデイケアを利用している統合失調症の方10名程度を対象に動画を観て頂き、アイトラッカーによる視線解析を実施する。また内容の分かりやすさ等について意見を集約し、その結果をもとに動画の修正を行う。修正した動画の再閲覧を依頼し、改善されたか否かについて評価する。
動画を載せるホームページ開設に向けて、大学が所在する地域近辺の就労移行支援施設や就労継続支援施設に情報を載せてもよいか承諾を得ていく。これらの作業によって、統合失調症の方が就労に向けてステップアップするきっかけとなるホームページの開設を目指す。

Causes of Carryover

産休、育休の取得により2015年12月19日~2017年3月31日まで助成金の支給を停止しており、停止期間中の助成金が2017年4月1日以降の研究再開にあたって2年分の支給があったためである。研究期間は2019年3月31日まで延長しており、2019年度に学会発表、教材作成、視線解析、ホームページの作成で使用する予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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