2016 Fiscal Year Research-status Report
祖父母の育児サポート力向上に対する「孫育て支援プログラム」の開発
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15K20812
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
藤本 優子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (10636616)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 祖父母 / 子育て支援 / 支援プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、研究目的1である「親と親の育児をサポートする祖父母それぞれが持つ孫育てに関するニーズの実態と特徴を明らかにする」を達成するため、親世代・祖父母世代の双方に質問紙を配布し調査を実施した。具体的には、次の2点である。 1.親世代に対する質問紙調査の実施 親世代が持つ孫育てのニーズを明らかにするために、研究協力の得られたA県B町およびC町の保育園、子育て支援センターに所属する乳幼児の保護者、D県E市の乳幼児健康診査に来所した乳幼児の保護者を対象に無記名自記式質問紙を配布し、郵送法もしくは回収箱にて回収を行った。その結果、1673部配布し872部を回収した。回収率は52.1%、有効回答率は97.9%であった。調査内容は、子・親・祖父母の基本的属性、祖父母からのサポート状況と認識、希望するサポート内容と頻度、祖父母に求める知識・技術・役割、孫育てを受ける上で必要であると思うサービス等であった。 2.祖父母世代に対する質問紙調査の実施 祖父母世代が持つ孫育てのニーズを明らかにするために、研究協力の得られたA県およびD県F市の高齢者大学に所属する祖父母世代、D県E市の保育園に所属する園児の祖父母を対象に、無記名自記式質問紙を配布し、郵送法もしくは回収箱にて回収を行った。その結果、1901部配布し1208部を回収した。回収率は63.1%、有効回答率は82.8%であった。調査内容は、孫・その親・祖父母の基本的属性、親へのサポート状況と認識、祖父母世代が行いたいサポートの内容と頻度、孫育てをする上で知っておきたい知識・技術・役割、孫育てをする上で必要であると思うサービス等であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力の得られた行政が所管する複数の保育園・高齢者大学等において、予め設定されていた祖父母参観やイベント、全体会等の日程に合わせてアンケートを順次配布したため、配布と回収に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、回収およびエディティングが終了しデータ入力を進めている。データ固定ができ次第、分析に取りかかり、プログラムの素案作成を行っていく。 また、プログラムの試行に関しては、協力施設の確保が完了し、すでにコンセンサスが得られているため、順次詳細の打合せを行っていく。
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Causes of Carryover |
平成28年度にデータ入力が完了予定であったが、アンケートの回収時期が遅れたため、入力作業やプログラム試行の打合せ等が平成29年度になり、それらに係る諸経費に繰り越しが生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初予定されていた入力作業や打合せに係る経費として、使用する予定である。
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