2016 Fiscal Year Research-status Report
離島町村で働く新任期保健師の看護実践能力の向上につながる経験
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15K20816
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
青木 さぎ里 自治医科大学, 看護学部, 助教 (90438614)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 新任期保健師 / 看護実践能力 / 経験 / 離島 |
Outline of Annual Research Achievements |
離島町村の新任期保健師を対象とした現任教育プログラムを作成するにあたり、離島の地理的社会的背景を考慮した方法を検討するための根拠として、離島町村に勤務する新任期保健師の看護実践能力の向上につながる経験を明らかにすることを目的に、以下の通り調査を行い、調査完了した対象者から個別分析を行った。 1.対象者:人口5,000人未満の全域離島町村に所属し、各町村内に居住する常勤保健師のうち、着任前に保健師経験がなく当該町村での保健師経験期間3年以下の者6名。 2.研究方法:1)データ収集項目(1)保健師の経験、(2)保健師の活動背景、(3)保健師としての看護実践能力 3.データ収集方法:(1)インタビュー調査(2~5か月の間隔で調査開始から1年間に3~4回実施。最近の地域看護実践のうち、もっとも気にかかった・感情が揺れ動いた出来事を取り上げてもらい、その状況の詳細とその状況での感情や気持ち等やそれらから考えたことについて語ってもらった。語ってもらう際にはリフレクションを促しながらインタビューした)、(2)質問紙調査(①保健師の個人属性、②保健師を取り巻く環境、③保健師の看護実践能力に関する現状認識、④現在の業務に必要な能力・離島町村保健師として最も身に着けたい看護実践能力、⑤保健師としての看護実践能力の自己評価及び他者評価) 4.分析方法:対象者ごとに1年間のインタビューを通して気にかかる現象ごとに看護実践と価値観や信念の変化を捉え、それらの変化からどのような看護実践能力が向上したかを確認した。看護実践能力の向上に至った一連の経験をさかのぼり、気にかかる現象と感情、他者とのかかわりや周囲の状況を取り出し、これらを看護実践能力の向上につなげる経験とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象者の一部で調査継続が困難になり、調査期間の途中で調査対象者を追加した。調査は完了したが、調査期間の延長に伴い、分析期間も延長した。現在追加した対象者分の個別分析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに追加した対象者の個別分析完了後、分析結果の真実性の確保のためにデータと解釈について調査対象者本人にフィードバックし反応を得て再検討する(メンバー・チェック)。その後全体分析を行う。結果は学会発表及び論文にまとめ公表する。
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Causes of Carryover |
分析期間の延長に伴い、分析にかかる物品費、分析結果のメンバー・チェックにかかる旅費およびデータ起こし料が次年度に持ち越された。また、学会発表にかかる旅費等、論文作成にかかる物品費・翻訳料が次年度に持ち越されたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
分析にかかる物品費、分析結果のメンバー・チェックにかかる旅費及びデータ起こし料、学会発表にかかる旅費や学会参加費、論文作成にかかる物品費及び翻訳料として使用する。
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