2017 Fiscal Year Annual Research Report
The epidemiological study that lossing teeth and oral function effect healthy aging
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15K20847
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
乾 明成 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (20746391)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 地域保健 / 口腔乾燥感 / 口臭 / 嚥下障害 / 健康増進 / ソ-シャルキャピタル / フレイル / 人間関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に嚥下障害が現在歯数や口腔乾燥感と関係する可能性が横断的に明らかとなったことから、口腔乾燥感に関係する要因について検討を行った。 研究1:【背景】近年、社会環境やソーシャルキャピタル(地域のつながり)の重要性が明らかとなり、その概念は健康日本21(第二次)の目標とされた。先行研究は現在歯数に関する検討が多く、口腔機能は少ない。口腔乾燥感は原因が明確でなく、複数の因子が関与していると考えられている。先行研究はがん患者やシェーグレン症候群が多く、地域住民を対象とした報告は少ない。【目的】口腔乾燥感と社会環境について、地域住民を対象に多変量解析で交絡因子を調整して検討した。【対象】平成27年度岩木健康増進プロジェクトに参加した自立した生活を営む地域住民のうち、 40歳以上79歳以下の663人(男性239人、女性424人)を対象とした。【調査】口腔の乾燥感、人間関係への満足等の質問調査、身長と体重の計測よりBMIを算出した。【統計】カイ2乗検定を口腔乾燥感の有無により、年齢、BMI、飲酒・喫煙習慣、既往歴などの背景因子を比較した。ロジスティック回帰分析を従属変数を口腔乾燥感の有無、独立変数として「単変量解析でp<0.25の因子」を投入した。【結論】口腔乾燥感に対して年齢、喫煙習慣、人間関係の満足度、咀嚼・嚥下は有意な関係であった。地域住民では、禁煙は口腔乾燥感を改善する可能性、口腔乾燥感の改善により咀嚼・嚥下、人間関係が良好になる可能性が示唆された。口腔乾燥感と人間関係との関係は、口腔乾燥による発声が困難になった可能性、口臭によって人間関係に悪影響を及ぼした可能性、人間関係が不満足なために発声せず唾液の産生や流出が少なくなっている可能性が考えられた。 研究2:口臭に関係する要因について検討した。その結果、口臭の自覚は加齢及び口腔乾燥感との関連が認められた。
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[Presentation] Self-reported oral malodor in Japanese, communinty dwelling adults.2017
Author(s)
Akinari Inui, Soma Yuki, Kouhei Tamura, Toshiaki Oyama, Toshirou Osanai, Anna Satake, Kaori Sawada, Itoyo Tokuda, Shizuka Kurauchi, Kouichi Murashita, Shigeyuki Nakaji, Wataru Kobayashi
Organizer
BIT’s 5 th World Congress of Geriatrics and Gerontology
Int'l Joint Research
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