2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K20918
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
砂川 武貴 神戸大学, 社会システムイノベーションセンター, 特命准教授 (10747223)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 異質的主体 / 景気循環理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は、1. "Applying Explicit Aggregation Algorithm to Heterogeneous Macro Models"と、2. "Implications of Taxes and Transfers for Labor Market Fluctuations." (joint with Youngsoo Jang <The Ohio State University> and Minchul Yum<University of Mannheim>)の2つの研究を進めた。
1. については、他の研究グループによる関連論文の状況をみながら、当初の論文からパラメータ推定のパートを削除した(別の論文として再構成予定)。このため、論文タイトルを一部変更した。その他の追加分析についてはほぼ終了した。
2. については、2016年8月から2017年3月までの社会科学高等研究院(フランス)での在外研究中に新たに立ち上げたプロジェクトであり、共著者の所属するマンハイム大学(ドイツ)との間を頻繁に往来するなどして研究を進めた。その結果をまとめ、2017年3月にはUniversity of Kent, CanterburyおよびQueen Mary University of Londonでプレゼンを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
事業最終年度の2017年度に向けて、現時点で2本のワーキングペーパーを完成させる目処がある程度立っている。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年度末までに、上述した2つの研究について、ワーキングペーパーの公表と、英文査読ジャーナルへの投稿を行う。
1. については、近日中にワーキングペーパーの公表と英文査読ジャーナルへの投稿を行う予定。
2. については、追加分析を行い、2017年度中にワーキングペーパーとしてまとめる予定。なお、6月に共著者を日本に招聘し、研究打ち合わせおよび関連するワークショップの開催を予定している。
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Causes of Carryover |
2016年度は、卓越研究員として神戸大学社会システムイノベーションセンターに新たに採用されたた。また、卓越研究員の研究課題(「異質的家計のニューケインジアンモデルを用いた金融政策分析」)は、当該研究課題(「ミクロの企業行動とマクロの景気循環の相互連関」)と、分析対象(ミクロレベルの企業、家計)や分析手法(より高度で効率的なモデルの数値解法あるいは推定手法)等で共通する点が多い。このため、卓越研究員研究費およびスタートアップ経費として計上された予算により、当該研究課題で実施予定であった必要経費をほぼ賄うことができた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度も、卓越研究員研究費により必要経費をほぼ賄うことを予定している。このため、現時点で当課題の補助事業期間の1年延長を予定している。
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Research Products
(4 results)