2017 Fiscal Year Annual Research Report
Clarifying the problems related to learning contents and teaching methods in science from the viewpoint of gender
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15K21010
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| Research Institution | Nippon Sport Science University |
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Principal Investigator |
稲田 結美 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 准教授 (30585633)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 理科教育 / ジェンダー / 女子 / 学習内容 / 教授方法 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、女子の理科離れを打開するための学校理科教育における具体的方策の開発に向けて、女子の学習という観点から日本の理科の学習内容および教授方法における問題点を顕在化させることを目的としてきた。
平成29年度は、前年度のアメリカ訪問から得られた知見をさらに調査した。その結果、アメリカにおける女子の科学学習促進を目指す取組の多くは、数年以内に開始された取組であり、非営利の組織が多く主催しているものの、中等・高等教育段階の学校や博物館などが実施することも少なくないことが明らかになった。そして、日本と同様に、学校の自然科学関連の授業における実践よりも、教育課程外の実践が多くを占めていることを見出し、理系の学習を積極的に行う女子の裾野を広げることよりも、女子の理系への進路・キャリア選択の促進が優先されている可能性を指摘した。そのような中でも、学校の自然科学関連の授業への女子の積極的参加を促すための方策に関する研究も行われており、具体的な授業開発の視点を学校の教師に提供し、授業を変えようとする取組も存在することが明らかとなった。例えば、女子のコミュニケーション能力や授業に導入する課題の選択方法、女子の好む学習スタイルなどに関する視点を提示しているが、これらは日本の理科授業開発においても導入可能であり、その有効性について今後検討する必要があると考えられる。3年間の研究を通して、日本においても、実証的なジェンダー研究の成果に基づいて女子の理科離れの打開を議論するために、理科の学習内容と教授方法のどちらの面からも女子に着目した実践的な研究をさらに蓄積していかなければならないことが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)
