2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of immune condition in diabetic patients induced carcinogenic susceptibility
Project/Area Number |
15K21022
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小村 卓也 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (90623322)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 担癌状態 / 耐糖能異常 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、耐糖能異常をきたすマウスモデルにおける、マクロファージ系をはじめとした免疫状態の解明を行い、さらに担癌状態では宿主免疫状態にどのような変化をきたすかを検討することが目的である。 全3年間のうち、初年度において、C57BL6マウスに高脂肪食を摂取させ、経時的な耐糖能異常を確認し、ヒト臨床に類似した耐糖能異常を有するマウスモデルの作成に成功した。 第2年度においては、担癌状態での宿主免疫状態の変化などに関して検討するための担癌状態マウスモデルを作製に成功した。具体的には、マウス膵臓癌細胞株PAN02(NCI, Frederick)をC57 BL/6Jマウス(8週齢、雌)の皮下に接種した膵臓癌皮下接種モデルである。 最終年度としては、この担癌状態マウスモデルの宿主免疫状態の特徴につき、マウス膵臓癌細胞株皮下接種後、4週間後および8週間後といったように、経時的に末梢血液および脾細胞を採取して、炎症細胞の特徴および経時的な変化をFlow cytometryにて免疫担当細胞の特徴の変化を検討した。 膵臓癌皮下接種モデルにおいては、末梢血液において単球/マクロファージ系の細胞分画の割合の著明な増加を認めた。また、これは、腫瘍系の増大に一致して経時的に増加している結果であった。同様なことが、脾細胞においても言えることを確認した。 今後は、耐糖能異常を有するマウス担癌モデルでは、Wildタイプと比べてどのような特徴を有するのかという点。また、担癌状態で認められた単球/マクロファージ系の細胞分画の詳細ならびに遺伝子発現の変化を含めた詳細な検討をしていきたいと考える。
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Research Products
(1 results)