• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

自閉症スペクトラム障害児の包括的症状評価と適応行動に基づく介入プログラムの開発

Research Project

Project/Area Number 15K21053
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

大隅 香苗  浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (00588767)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords自閉スペクトラム症 / SP感覚プロファイル / 精神的健康 / 適応行動
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの対人的相互反応やコミュニケーションといった中核症状と感覚特性の問題との関連に焦点を当て、実証的データの解析を行った。
感覚特性には、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚や体性感覚等が含まれ、症状はそれぞれの感覚の過敏や鈍麻といったかたちで出現する。感覚特性はASDの診断をもつ者の半数以上に合併するといわれている。ASDの感覚特性の問題は、2013年に改訂されたDSM-5で新しく診断基準として取り入れられたが、ASDの子どもや家族の支援において、感覚に関する問題を顧慮した知見はいまだ少ない。本研究における包括的症状評価の一つとして、感覚特性を取り入れることで、ASD児の困難性をより詳細に捉えることができると考え、本年度は、感覚特性に関する解析を中心的に行った。
4歳から18歳のASD児の母親に、子どもの感覚特性に関する尺度と母親の精神的健康度に関する尺度を実施した。その結果、子どもが聴覚と触覚に関する感覚に問題を抱えていると、母親の精神的健康はより悪くなることが明らかとなった。現在、本解析結果については査読付き英文誌に投稿中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、介入プログラムの開発における基礎データの解析を進め、結果の論文化ができた。

Strategy for Future Research Activity

ASD児の困難性を明らかにする実証的データの解析を進めていく。解析結果は随時論文化を進める。実証研究の結果を反映させた介入プログラムを作成し、書籍としてまとめる予定である。

Causes of Carryover

研究代表者の出産により、申請当初に計上していた経費の使用を予定通り行うことが困難となった。特に旅費の使用については当初の計画から変更を行う必要が生じた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 成人期自閉スペクトラム症患者のASD理解が心理療法のプロセスと効果に与える影響について2017

    • Author(s)
      大隅香苗
    • Organizer
      認知行動療法学会

URL: 

Published: 2018-12-17  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi