2017 Fiscal Year Annual Research Report
Termite-induced biodiversity in Mopane woodland, northern Namibia
Project/Area Number |
15K21090
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山科 千里 筑波大学, 生命環境系, 特任助教 (00637621)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | シロアリ塚 / functional trait / ナミビア / マラウィ |
Outline of Annual Research Achievements |
29年度は、5月29日から9月17日までの期間、出産のため産前・産後休暇を取得し、9月18日から2018年3月31日までは、育児のため育児休暇を取得した。そのため、現地調査を実施することができず、新たな調査データの取得は叶わなかった。 しかし、休暇取得前、並びに休暇中も27年度および28年度に取得したデータの分析を進め、学会発表および、論文の執筆、投稿を行った。本研究課題の計画の中で行ったナミビアにおける現地調査のデータを分析し内容をまとめ、日本土壌肥料学雑誌に投稿し、出版した(山科・阿部2018)。また、同調査結果について、植物の機能形質に注目することで、シロアリ塚植生の形成過程における動物による種子散布の重要性を検討した論文を執筆し、現在投稿中である(2nd review in Ecosystems)。 さらに、2016年3月にマラウィにおいて行った現地調査の結果をまとめ、日本アフリカ学会(2017年5月)および日本生態学会(2018年3月)において研究発表を行った。日本アフリカ学会においては、マラウィにおいて行ったシロアリ塚と植物との関係についての調査結果を発表し、アフリカ研究者らと議論を行った。また、日本生態学会においては、同じくマラウィにおいて行った人為的攪乱の森林への影響についての調査結果を発表し、議論を行うとともに、分析方法などについて情報交換も行った。また、マラウィにおける調査結果の分析をさらに進め、2018年5月に札幌において行われる日本アフリカ学会においても発表予定である(採択決定済み)。これらマラウィにおける調査結果については、分析を進め、学会発表等を通じて議論を深めてきたため、今後は内容をまとめ順次学術論文として投稿予定である。
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