2015 Fiscal Year Research-status Report
トランス脂肪酸の深部静脈血栓症に及ぼす影響と分子メカニズムの解明
Project/Area Number |
15K21154
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中島 英人 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70726992)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | トランス脂肪酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
トランス脂肪酸負荷の確認目的に、まず野生型C57BL/6 マウスにトランス脂肪酸(エライジン酸, 総カロリーの5%)を4 週間負荷した。質量分析を用いて血中エライジン酸濃度を測定し、経口負荷により血中濃度が上昇していることを確認を行った。結果、4週間の経口負荷によって血中のエライジン酸濃度が上昇することを確認し、負荷モデルで適当であることが確認できた。
DVT作製モデルを実際に行ったところ、予想よりも周術期死亡が大きく、時間を要している。 今年度は、この負荷モデルにDVT作製し、サイズの比較検討と、その機序解明を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DVT作製モデルが予想よりも周術期死亡が大きく、再現性よくDVTが作製できるための手術手技の修練に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
1.各種脂肪酸投与後4週でDVTを作成し、DVTサイズを比較検討する。 2.マウス全血より血小板および好中球を分離し、各種脂肪酸投与後の血小板機能と好中球の活性化を比較検討する。 3.DVT組織中の血栓関連因子の発現変化を比較検討する。 4.分子イメージング技術を用いたin vivoでのトランス脂肪酸投与による影響の検出
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