2015 Fiscal Year Research-status Report
再生骨軟骨組織開発における力学的刺激因子が持つ最良設計手法の考案
Project/Area Number |
15K21213
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小俣 誠二 九州大学, バイオメカニクス研究センター, 特任助教 (60624814)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 再生組織工学 / 軟骨組織 / 骨組織 / 最良設計 / アガロースゲル / 力学的刺激 / 力学的組織誘導 / 細胞外基質 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度においては、アガロースゲル中にそれぞれ初代軟骨細胞と間葉系幹細胞を播種し積層させる事により、再生骨・軟骨組織モデルの作成を行い、一定期間の培養を行う実験系の確立を行った。軟骨細胞を用いた再生軟骨組織モデルおよび幹細胞を用いた再生骨組織モデルに対する足場材料が同じである為に、両組織モデルを積層する事に成功し、多種細胞種の共存培養試験モデルを作成した。そして、再生骨・軟骨組織開発における最良設計手法を模索するためのバイオリアクターを開発した。円柱状のアガロースゲル中に目的の細胞を播種し、再生骨・軟骨組織モデルとし、一定の圧縮およびせん断変形を負荷することに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究実績の概要】に示した様に、当初の研究実施計画に沿った進捗状況にあると言える。しかし、実験系構築に多くの時間を要した為に、十分な検証および多種細胞種の共存培養実験が行えなかった。また、幹細胞の骨芽細胞への誘導に関する検証が十分に行えなかった為、次年度において検証する予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後においては、【研究実績の概要】および【現在までの進捗状況】にて指摘したことを行うと共に、再生組織モデル中の機械的特性評価を行い、主に弾性率マッピングを行う評価装置の開発を行う事を予定している。生体中の軟骨組織と骨組織では、弾性率が大きく異なっている為に、本研究において再生軟骨組織モデルと再生骨組織モデルの培養後の弾性率が有意に異なる可能性がある。そこで、弾性率マッピング装置により、再生軟骨組織領域から繊維領域を経由して再生骨組織領域へと弾性率が増加していくのではないかと想定している。
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[Presentation] Development of artificial hydrogel cartilage with superior lubricity based on bionic design2015
Author(s)
T. Murakami, S, Yarimitsu, K Nakashima, N Sakai, T Yamaguchi, S. Omata, S, Sasaki, Y. Sawae, A, Suzuki.
Organizer
International Conference on Bioelectronics, Biosensors, BioMedical Devices, BioMEMS/NEMS and Applications 2015
Place of Presentation
Fukuoka, Japan
Year and Date
2015-12-09 – 2015-12-11
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