2016 Fiscal Year Research-status Report
看護職者における産後の復職時期と就労継続・精神的健康との関連についての縦断的研究
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15K21255
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大野 真実 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (70635896)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 母性・女性看護学 / 看護管理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.昨年度から継続した活動 平成27年度に実施した1都道府県にある総合病院3施設の内、病棟に勤務している看護師・助産師計13名を対象とした面接調査から得たデータの分析を行った。面接調査では、妊娠前から出産、復職と現在に至るまでの仕事と子育てとの両立を支えた内容を語ってもらった。また、対象者に交替制勤務時の1日の生活パターンについて図示してもらった。 分析にはMAXQDA 12を使用した。現時点での結果として、看護師・助産師にとって、復職した後も仕事を継続していくためには、専門職者として仕事を続けていきたいという思いや家計を支えるという経済的な問題だけではなく、仕事と子育ての両立に理解のある雇用者側や家族の協力が必要であった。また、仕事と子育ての両立をしていくうちに、残業時間を減らす工夫や、自分自身を労わり、楽しみをみつける工夫をしながら、自らの日々の時間調整力が向上していくことを実感していた。これら結果は、平成29年度に実施予定である活動量計と質問紙を用いた調査をすすめていく上での示唆となった。面接調査の結果は平成29年度の看護系学会で発表、および論文投稿予定である。 2.質問紙による調査と活動量計を用いた調査について 今年度予定していた活動の内、実施協力施設の選定と依頼、調整を行った。実際の調査開始は来年度になる予定である。また、来年度に向けて面接調査の結果と先行研究に基づいた質問紙の作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度は質問紙調査および活動量計を用いた調査を実施予定であったが、協力施設への依頼および調整の関係から実施は来年度以降となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.面接調査の結果について学会発表および論文投稿を行う予定である。 2.活動量計を用いた睡眠と活動についての予備調査を実施する予定である。 3.質問紙調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度に実施予定であった活動量計および質問紙調査が協力施設への依頼・調整の関係により来年度に実施予定となったため。謝金と人件費については、今年度は面接調査の分析を中心に進めた為使用しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費については活動量計を購入する予定である。また、旅費については学会参加費および調査の為の旅費に使用する予定である。人件費については資料整理・調査謝礼に用いる予定である。その他、文献複写、印刷、英文校正代、消耗品購入に使用する予定である。
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