2018 Fiscal Year Annual Research Report
Influence of correcting habitual sitting posture on improvement of low back pain with the McKenzie method of Mechanical Diagnosis and Therapy
Project/Area Number |
15K21265
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
高崎 博司 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60404779)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 腰痛 / 姿勢 / 運動療法 / マッケンジー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、習慣的腰椎座位姿勢の改善がどの程度マッケンジー法による腰痛改善に影響するかを明らかにすることであった。この目的に向かって、最終的に3つの研究が実施され、4つの研究論文が作成された。特に、2018年度は3つの研究論文が出版され、スペインで開かれたEuro Spine Conferenceでも学会発表が行われた。 研究1ではその後の研究の基盤となる、習慣的腰椎骨盤帯の姿勢評価のLUMObackを使った評価の信頼性を報告した。研究2では、マッケンジー法の治療前から治療中のLUMObackデータを分析し、そこから2つの論文が出版された。研究3はマッケンジー法による通常の治療と、LUMObackによる姿勢フィードバックをマッケンジー法による治療に加えた群とでの無作為臨床試験であった。最終的に10名ずつのパイロット無作為臨床試験として論文を出版した。これらすべての実績は国際誌で広く発表した。また、研究3の成果はスペインで開かれたEuro Spine Conferenceでも発表し、特に整形外科医を中心とした医療者から大きな関心を得た。本研究プロジェクトでは、今まで評価が困難であった習慣的な姿勢をLUMObackにより評価し、マッケンジー法による治療の前後でどのように変化するか、また、姿勢フィードバックを通常の治療に加えることで治療効果にどの程度メリットがあるかを検証した世界で初めての取り組みとなった。本研究による一連の知見は、今後の腰痛治療の発展に大いに寄与するものであると考えられる。
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Research Products
(5 results)