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2015 Fiscal Year Research-status Report

microRNAの網羅的発現解析法を用いた血小板機能低下の機序解明と抑制法の開発

Research Project

Project/Area Number 15K21287
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

前田 祥子  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (90529512)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
KeywordsmicroRNA / 血小板
Outline of Annual Research Achievements

救急・手術の現場で大動脈解離をはじめとする心臓血管疾患患者の救命において、人工心肺・PCPSなどの体外循環装置の使用は必要不可欠である。しかしこれら装置の使用が長時間に及ぶと血小板の活性化・機能低下が惹起される。本研究では体外循環装置使用前後の血小板由来microRNA(miRNA)の変化について網羅的解析を行い、この病態におけるmiRNAの役割、特にアポトーシス誘発の機序を解明することに主眼をおく。この研究により体外循環装置による血小板の活性化・血小板輸血製剤の劣化を防ぐ手段の発見の可能性がある。
これまでのところmiRNAに関する研究の主流はマイクロアレイなどによって特定のmiRNAの存在を確かめたあとでqRT-PCRで変化を定量的に評価するというものである。我々が現在行っている次世代シーケンサー(Ion PGM システム)(図3)とCLC Genomics Workbenchを組み合わせた解析方法は検体から抽出したsmall RNA(miRNAを含む)の塩基配列を網羅的に解析するため、未知のmiRNAも含めて生体内での血小板由来miRNAの動きのほとんどを把握することが可能となる。解析する対象が微量であることによる統計学的誤差についてはqRT-PCRなど確立された定量手法と組み合わせることで補うことができると考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究開始時に検体採取を考えていた、大動脈解離などの長時間超低体温人工心肺症例が減少しており、サンプル採取に難渋している。またmiRNAのライブラリー作成はtotalRNAのライブラリー化と比較すると現時点で技術上やや成功率が下がる特徴がある(低濃度検体によるprimer dimer形成など)ことも理由に挙げられる。サンプル採取数が増えればスピードアップが見込めるが症例の有無に左右されるところが大きい。

Strategy for Future Research Activity

サンプル採取数を可能な限り増加させ、シーケンス持ち込み検体数を可及的に増やす努力を行う。ライブラリー化作成、シーケンス、統計ソフトの扱いなどについては、今年度までで熟練してきているためデータ処理についてはスムーズに行えることが予想される。

Causes of Carryover

前述のとおりサンプル採取数が見積もりよりも少なかったためにシーケンスもちこみ検体数が減少し、本研究におけるもっともコストがかかるシーケンス用チップの消費が少なかったことが最も大きいと考える。

Expenditure Plan for Carryover Budget

シーケンス検体持ち込み数が増加するとチップ購入などでコストが増加すると考えており、次年度使用額を併せて引き続き計画的に使用させていただく。

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Published: 2017-01-06  

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