2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K21290
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
岡澤 亮介 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (30707998)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 制度 / 汚職 / 不平等 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度から進めていた非民主主義国家における汚職と不平等に関する研究について、モデルの改良を加えると同時に構築した理論モデルが東アジアの開発独裁国家の歴史を考える際にどのような示唆をもたらすのかについて考察を加えた。理論的にはこれまで考慮していなかった為政者のコミットメントの問題が結果にどのような影響を及ぼすのかについての分析を加えた。以上の改訂を加えた研究成果は2017年1月に国際学術誌 Public Choice に掲載された。 同時に引き続き経済制度の決定要因についてこれまで行っていた研究とは異なる角度から考察する研究に着手し、現状は分析のために必要なデータの整備と簡単な経済理論に基づく仮説をいくつか検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究成果が国際学術論文に掲載されるなど順調に成果が出ていると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今度は文化と制度の関係についての研究について考察する予定である。そのためにまずはデータの整備と簡単な実証分析を行い全体的な傾向とその後の研究の方針について検討したい。
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Causes of Carryover |
今年度は進行中の研究の細かな修正に多くの時間を割いたため、学外の研究者との打ち合わせのための旅費を使用する頻度が予定よりも少なくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
新たな研究テーマを考えるために関連書籍の購入などにあてる。
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Research Products
(2 results)