2015 Fiscal Year Research-status Report
長波長広帯域光源を用いた光干渉断層計の臨床応用と緑内障構造変化の解明
Project/Area Number |
15K21335
|
Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
庄司 拓平 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70637058)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | OCT / 長波長 / 広帯域 / 光源開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は非線形ファイバーを用いた広帯域白色レーザー生成および波長1000nmから1200nmの光源を用いた長波長広帯域OCTの開発を目的とした。OCTの臨床応用には波長域1000nmから1200nmにおける領域において出力100mW級の広帯域白色光源が必要である。そのため、これを発生させるためにシングルモードファイバーにレーザーを入射して、そのファイバー内の自己位相変調効果を利用して広帯域化する。シングルモードファイバーおよびフォトニック結晶ファイバーを用いた。フォトニック結晶ファイバーとはクラッドがシリカガラス中に光の波長と同程度の周期で規則的に配列したエアホールから構成され、高い光閉じ込め効果により、シングルモードファイバーでは観測できないラマンシフトやソリトン効果、四波混合などが観測されるため、それを利用して広帯域化に取り組んだ。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
非線形ファイバーを用いた長波長広帯域光源の開発はおおむね当初の予定通り進捗している。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は開発した光源を用いた眼科領域への臨床応用を目指す。課題としては光源および光学系の調整により安定した出力を確保することである。
|
Causes of Carryover |
今年度の予算額の約90%を執行しており、概ね順調と考えている。次年度も当初計画どおり進めていく予定である。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初計画どおり
|
Research Products
(4 results)