2018 Fiscal Year Research-status Report
英語教育と連携した日本語教師養成プログラム開発のためのデータベース構築と教育実践
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15K21363
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
嵐 洋子 杏林大学, 外国語学部, 准教授 (90407065)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 日本語教育 / 外国語教育 / 教師論・教室研究 / 外国語教師養成 / 日本語教師養成 / 教授法 / 媒介語 / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本語教師養成プログラムと大学における英語教育分野が連携し、日本語だけでなく、英語で日本語指導を行うことができる日本語教師養成プログラムの開発を行うことである。現在、日本語教師養成課程では直接法による指導法を教えるのが一般的であるが、海外では学生の母語を使用する場合も多いほか、国内においても特に大学機関において英語を媒介語として教えるコースが増えてきている。しかし、英語を柔軟に、効果的に用いた指導法の研究や実践、日本語教師プログラムの開発は十分に行われているとは言えない。そこで、本研究では英語を効果的に用いた指導法を探るためのデータベースを構築するとともに、そのデータ結果をもとに英語教育分野と連携し、日本語だけでなく、英語で日本語指導を行うことができる日本語教師養成プログラムを考案する。 平成30年度は、平成29年度までに集めた教室動画のデータ(教師の媒介語使用状況や、目的、英語表現などを得るためのもの)、及び、教師向けアンケート調査(教師の英語使用状況や使用に対する態度・ビリーフを調べるもの)の結果を整理・分析し、研究成果として学会及び論文として発表した。 また、さらに、ニュージーランドの高等教育機関において、新たに動画調査及び学生向けアンケート調査を実施し、データとして加えた。学生向けアンケートでは、学生の言語学習に対するビリーフ、不安に注目し、これらとクラス内の英語使用に対する考えとの関連を調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
教室における動画データ収集・文字化、学生・教師向けアンケートの実施・分析を進めたが、動画データ収集に関しては、データを収集するための倫理申請に当初の予定より時間がかかり、調査実施時期が遅れた。また、データ収集後も、英語を含むデータの文字化及び分析に時間がかかっている。 学生向けアンケートに関しては、動画と同じく倫理申請に時間がかかったためである。量的な研究・分析を目指しているために、引き続き、データを増やし、客観的かつ質の高い分析ができることを目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の目標である、教授項目のリスト化・教授シラバスの作成・実践に重点を置きながら、その前提となるデータの収集・分析も同時進行で進め、より質の高いデータの分析と、教育への実践ができることを目指す。
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Causes of Carryover |
データ収集が倫理申請等の理由で当初の予定より遅れているため、次年度使用額が生じた。次年度使用額は,研究成果の発表及びデータ収集のための渡航費に使用する予定である。
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