2017 Fiscal Year Research-status Report
日本統治期の台湾、中国、韓国における鉄筋コンクリート造集合住宅に関する比較研究
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15K21403
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
栢木 まどか 東京理科大学, 工学部, 准教授 (10453820)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 中国 / 大連連鎖商店街 / 宗像主一 / 鉄筋コンクリート造 / 集合住宅 / 同潤会アパートメント |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、研究代表者の妊娠出産による体調不良、また産前産後休暇・育児休暇取得のため、予定していた研究計画は実行出来なかった。 その中で、研究の進捗としては、昨年度行った中国・大連における現地調査の成果とりまとめを進めた。現地では大連連鎖商店街の調査を行ったほか、大連市街に残存する、日本人設計者による鉄筋コンクリート造建築(集合住宅は少なく、商業ビルなど)についても確認してきたため、それらの現況について検討を行った。今後、研究実施計画において挙げていた。都市ごとの比較分析の指標を元に、同時代の日本との比較を進める。また、同じく比較対象として、同時期の日本人により建設された韓国の公設市場における建築の復原研究に参加した。 今年度はほかに、同時代の日本における鉄筋コンクリート造集合住宅の代表事例である同潤会アパートについて、その建築計画及び外構の計画について、比較のため文献資料の再精査を行い、特に植栽計画などについて明らかにした。また『理大科学フォーラム』(2017年5月号通巻396号)にて「戦前期の日本における集合住宅の歴史』を寄稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2017年度、研究代表者の妊娠出産による体調不良、また産前産後休暇・育児休暇取得のため。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の妊娠出産による研究の遅れと中断に加え、2018年度においても育児のため出張を伴う調査の実施が難しいことが考えられる。これにより、日本での資料収集を中心に据え、これまでの現地調査の成果まとめを進めることで当初計画に近づけた成果を上げたいと考えている、 特に昨年度計画しておりながら未完成である、中国・大連における調査研究成果を、論文としてまとめ、発表する。
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Causes of Carryover |
研究代表者の妊娠出産による体調不良、また産前産後休暇・育児休暇取得のため、予定していた研究計画は実行出来なかった。次年度について、これまでの調査研究の取りまとめのための資料収集および論文投稿費等の支出を予定している、
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