2018 Fiscal Year Annual Research Report
A study on comparative research of reinforced concrete apartment buildings in the East Asia during the Japanese colonial period
Project/Area Number |
15K21403
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
栢木 まどか 東京理科大学, 工学部第二部建築学科, 准教授 (10453820)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 台湾 / 中国 / 日本統治期 / 鉄筋コンクリート造 / 集合住宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
期間延長しての最終年度であったが、研究代表者の産前産後休暇・育児休暇からの復帰の年度であり、計画していた実績は上げられなかった。しかし2018年12月に台湾調査を行い、基隆における明治期建設とされる亭仔脚のある街屋の調査、また高雄における日本統治期の旅館建築を確認した。鉄筋コンクリート造集合住宅の現存遺構調査については十分な時間がかけられておらず、研究期間は終了するが、引き続き時期を改めて進めていきたいと考える。 研究の実績としては、2015年度におこなった台南における末廣町店舗住宅調査結果を精査することを進めた。台湾における当時の新聞記事による建設過程の解明及び、現地調査による当初設計の確認結果をまとめた成果を、2019年日本建築学会大会にて報告予定である(投稿済み)。末廣町店舗住宅の建設については、雑誌掲載図面を参照に現存遺構の造作を現地で確認したほか、その建設に関する報道の検証により、日本内地の商店街を模した計画から、進行に伴い、台湾初かつ内地にもない最新の集合店舗であるとの期待が高まった経緯を確認した。 また、これまでの調査結果を総括し、都市ごとの比較分析の指標を元に、同時代の日本との比較を進めており、これらの成果を日本建築学会計画系論文集へ投稿する予定である。
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[Book] 危機の都市史2019
Author(s)
「都市の危機と再生」研究会
Total Pages
406
Publisher
吉川弘文館
ISBN
9784642038843