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2016 Fiscal Year Research-status Report

日米地方バス事業の効率性・有効性と、それに対する土地利用形態の影響

Research Project

Project/Area Number 15K21430
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

松尾 美和 (石瀬美和)  神戸大学, 経済経営研究所, 准教授 (80745042)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords地方交通 / バス事業 / 効率性 / 有効性 / 包絡分析法 / 交通計画
Outline of Annual Research Achievements

2016年度は研究代表者が4月21日より休業に入り、翌年3月31日までプロジェクトを停止した。このため、当該年度は4月上旬に二段階包絡分析法の分析プログラムについて若干の改定を行ったのみである。
包絡分析法において推計された効率値指標と環境要因の関連を分析するにあたっては、単純な回帰分析を行っているものが多い。しかしながらこの手法はGreeneらの指摘により推計値にバイアスがかかることが知られてきており、二重にブートストラップをかけることが必要であるとされている。一段階の包絡分析法に関しては他の研究者により分析プログラムがすでに確立され、分析パッケージも配布されているが、二段階包絡分析法については確立されておらず既存プログラムの大幅な改定が必要となっている。本プログラムの改定は2017年度の研究再開時に引き続き取り組む。以前、ブートストラップを行わずに得られた推計結果についても更新プログラムによって再度分析を行い、結果を国際学術雑誌へ投稿する予定でいる。
なお、休業によって延期された地理情報分析及び地理情報を鑑みた効率性分析については、すべて2017年度の研究課題とする。また、日本の事例に関する独自調査は行わず、引き続き米国データを用いた分析を深めることとする。具体的には、包絡分析法だけではなく確率フロンティア分析を用いた生産関数推定を行ったり、都市部の交通事業との比較を行ったりする方向で知見を深める予定でいる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初計画では2015年度には地理情報解析を主として行って効率性分析に取り込む予定であり、また、2016年度以降日本のデータを収集・分析するための基礎情報収集を行う予定であった。しかしながら、ネットワーク包絡分析法にセミパラメトリック二段階分析手法を適用するに当たっては解析プログラムの大幅な改定が必要であることが判明したこと、研究の応用可能性についての調査に取り組み別途成果物を出したこと、研究代表者が2015年度に移籍し、2016年度初頭から休業したことから当初予定よりも当プロジェクトに遅れが出ている。

Strategy for Future Research Activity

2015年度中に研究代表者が所属機関を移籍したこと、また2016年度初頭からの休業期間があったことにより、今後の研究計画を以下のように見直している。
休業期間を鑑み、2018年度までプロジェクト期間を延長する。移籍や休業に伴い、科研費プロジェクト期間中に学生を研究補助要員として雇うことが難しいため、データ収集の必要のない米国のデータを用いた研究に集中する。また、解析手法の精度を高めるため現在改変中の解析プログラムを2017年度前半に完成させ、国際学術雑誌に論文投稿を行う。2017年度後半には、当初予定していた地理的データ解析に取り組み、2018年度に事業評価に盛り込むことを目指す。

Causes of Carryover

2016年度は研究代表者が4月21日より休業に入り、翌年3月31日までプロジェクトを停止したため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

全額2017年度の経費として使用する。
学会報告に伴う旅費及び論文校正費用などが主となる。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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