2016 Fiscal Year Annual Research Report
Assessment of hamstrings injury prevenntion program by using MRI
Project/Area Number |
15K21431
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小野 高志 北里大学, 一般教育部, 講師 (80614346)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | ハムストリングス / 肉離れ / 予防トレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、スポーツ活動中に頻発する傷害の1つであるハムストリングス肉離れを予防するためのトレーニング方法を開発することを目的に、継続的なハムストリングスのトレーニング介入を実施した際の各筋の形態や機能に及ぼす変化を測定し、同時に肉離れ発生率との関係性について調査を実施した。 当該年度は、前年度から開始したトレーニング介入、ハムストリングス各筋の形態・機能および肉離れ発生率の縦断的フォローアップ測定・調査を継続して実施し、当初の計画通り1シーズンの測定・調査を完了した。 継続的なトレーニング介入と測定・調査の結果、立位での股関節伸展トレーニングであるシングルレッグデッドリフトを実施した陸上短距離走選手11名、およびラクロス選手8名において、トレーニング介入前と比較して統計的有意な股関節伸展トルクの増加、および大腿二頭筋長頭・半膜様筋の筋横断面積の増大が見られた。また、ラクロス選手については、膝関節屈曲トレーニングであるノルディックハムストリングスを実施した群やトレーニング介入を行わなかった群と比較しても統計的有意差が見られた。これらの結果から、股関節伸展トレーニングがハムストリングスを構成する筋群の中でも特に羽状筋である大腿二頭筋長頭および半膜様筋の筋肥大を促すとともに、股関節伸展力を増加させることが推察された。しかし、すべての被験者について介入期間中にハムストリングス肉離れは発生しなかったため、必ずしも股関節伸展トレーニングが特にハムストリングス肉離れの予防に効果的であるとは断定できなかった。 以上の研究成果は、2017年1月の5th NSCA International Conferenceおよび2017年3月のIOC World Conference on Prevention of Injury and Illness in Sportにおいて発表された。
|
Research Products
(2 results)