2016 Fiscal Year Research-status Report
男女平等社会実現を促す文化活動のコーディネーターの力量に関する研究
Project/Area Number |
15K21432
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
矢内 琴江 早稲田大学, 文学学術院, 助教 (60732667)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | フェミニズム / ネットワーク / 女性支援 / 実践分析研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は、文化活動や学習を通して女性たちのグループ活動を支援するコーディネーターたちのネットワークに焦点を当てて研究を進めた。特に、カナダ・ケベック州で1973年に設立された「ケベック意識化グループ」の実践分析研究を行い、ネットワークの組織化の過程、組織化の構造とその構成要素を明らかにした。その成果については、日本ケベック学会主催「2016年度研究大会」のシンポジウムで、登壇者として発表した。 また、本研究では、実践分析を進めるにあたって、ドナルド・A・ショーンによって理論化されている省察的実践概念から分析の枠組みを設定しているが、2016年度はショーンの『省察的実践者の教育―プロフェッショナル・スクールの実践と理論』の第7章を共訳で携わった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
体調不良により治療中で予定していた海外調査が実施できなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
推進方策として、夏季休業期間を利用した海外調査の実施を予定している。また、これまで発表してきた本課題にかかわる研究成果をまとめた日本語の研究論文の海外発信を早めるために、フランス語翻訳や校正を業者に依頼する。そのほか、本研究にかかわって進めてきた文献の翻訳をまとめ、国内発信していく。 万が一、病気治療のため、海外出張を断念しなければならない場合には、海外から研究者を招へいし、共同の研究会を開催したい。その際には、英語を話せる院生などの協力を要請し、通訳等のアルバイトを依頼する。
|
Causes of Carryover |
病気治療中のために、当初計画で予定していた海外調査を実施できなかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、調査のために国内については①福井大学への出張を6月と、2018年2月を予定している。国内外の学習や文化活動の実践者たちを対象としたフォーラムに参加するためである。国外については、②夏季休業期間を利用してケベック州の調査を予定している。さらに、調査時のデータ入力のためにノート・パソコン一台の購入を予定している。また、研究成果の国際的な発信に向けて、外国語の校正と翻訳を依頼する。年度末には、3年間の研究成果を報告書としてまとめる。 万が一、今年度も体調不良のために、海外出張を実施することが出来なかった場合の研究の進め方として、①カナダ・ケベック州において、フェミニズムの視点から専門職やコーディネーターの育成に携わっている研究者を招へいし、共同研究会を実施する。②研究会の実施に当たり、通訳や準備等のためにアルバイトを依頼する。
|
Research Products
(2 results)