2018 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the predictive system about risk driving for patients with mild unilateral spatial neglect.
Project/Area Number |
15K21467
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
外川 佑 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10707376)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 半側空間無視 / ドライビングシミュレータ / 自動車運転 / リハビリテーション / 脳卒中 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で作成した本田技研製のドライビングシミュレータをベースにした車幅感覚や能動的・受動的注意を計測するための評価ソフト(運転操作課題)のデータ集積を継続して実施した。 研究協力病院より18名の右半球損傷患者が集積され、各症例の運転操作課題の結果について、k平均法によるクラスター分析を用いて解析を行った。 本研究では,左右方向の誤差率平均値と誤差率の標準偏差(SD)および,画面上の20か所の各平均反応時間や反応率を変数としたクラスター分析を実施した.クラスター分析については非階層的クラスター分析(k-平均法)を用い,クラスター数の決定にはGap統計量を用いた. その結果、右半球損傷患者においても、運転操作課題のパフォーマンスが6つのタイプに分類されることが明らかとなった。 クラスター1(2名)は誤差率平均値およびSDが左右方向ともに100%を超え,反応時間遅延や見落としが3画面全体に見られ,特にハンドル制御が両方向に困難なタイプである.クラスター2(2名)は左方向の誤差率平均値が100%を超え,かつ3画面上において20か所以上の見落としを認めたハンドル制御が左方向に困難であり,全般性注意の低下が認められるタイプである.クラスター3(2名)は左方向の誤差率平均値が100%を超え,左画面にのみ見落としがある方向性注意が優位なタイプである.クラスター4(5名)は誤差率平均値が100%前後で3画面全体的にまばらに見落としが存在する軽微な全般性注意低下を認めるタイプである.クラスター5(5名)はハンドル誤差率平均が小さく見落としが無い健常者に近いタイプである.クラスター6(1名)はハンドル誤差率は100%未満であるものの,左方向の画面の信号刺激をほぼ全て見落としている左同名半盲タイプである. 運転操作課題を用いることで,対象者のパフォーマンスの結果を基に複数のクラスターに分類できる可能性が示唆された.
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Research Products
(1 results)