2015 Fiscal Year Research-status Report
色光刺激を用いた新しい瞳孔視野計による他覚的視野測定
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15K21468
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
前田 史篤 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (00341157)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 対光反射 / 瞳孔 / 瞳孔視野 / 色光刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は局所刺激に対する対光反射の瞳孔反応量を視感度として捉え,視野を他覚的に評価するものである。従来にない特徴は網膜神経節細胞の機能特性に応じた色光刺激を用い,視野をこれまでとは違った角度から多角的かつ他覚的に測定する点である。 2015年度は当初の計画通り,色光刺激が可能な新しい瞳孔視野計の開発に着手した。色光刺激に適したディスプレイとその機能を評価するための輝度計を購入し,刺激系の構築を進めている。記録系としては当初予定していた赤外線CCDより高性能なものが発売された。レンズと組み合わせて試用し,撮影画角や画質,サンプリングレートなどを確認した。 2016年の2月には本研究の研究協力施設であるTuebingen大学 (ドイツ) の研究室を訪問し,研究の進捗状況および今後の方向性について協議した。また瞳孔視野の測定および分析のための専用プログラムの提供を受け,当方のシステムに組み込んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2015年度は当初の計画通り,色光刺激が可能な新しい瞳孔視野計の開発に着手した。 試作した瞳孔視野計を用いた予備実験は順調に進行してる。メラノプシン含有網膜神経節細胞の反応をより効果的に抽出できる刺激法とそれに応じた分析法の考案に取り組み,それらを一連のシステムに組み込んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年度は色光刺激を用いた瞳孔視野の測定と評価の方法を確立し,正常データベースを構築する。システムの細かな調整を行い,健常人を対象としたデータ採取を開始する。 蓄積した研究成果は国内外の学会および雑誌に広く発表する。
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Causes of Carryover |
当該年度に研究討議のための海外渡航費を計上していた。実際に渡航し研究討議を行ったが,別の助成が確保できたので今回はその予算で支出することとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究討議のための海外渡航費として使用する予定である。また国内外の学会および雑誌投稿の費用として使用する。
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