2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of planning method to realize plazas near stations that users with children can use with peace of mind
Project/Area Number |
15K21512
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
船曵 悦子 大阪産業大学, デザイン工学部, 講師 (60369519)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 駅周辺広場 / 待合せ / 行動 / 滞留行動 / 停留行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
駅はコンパクトな市街地形成に重要な役割を果たすものとして注目されており、都市部において人が安全に集まることが可能な駅周辺広場は、必要不可欠な空間である。 本研究では、駅周辺広場における子ども連れ利用者の行動に着目したが、調査対象とした駅周辺広場では、子ども連れ利用者は1割に満たない。また高齢者の利用も1割程度である。この背景には、現在の駅周辺広場は子ども連れや高齢者にとって使用しやすい空間とは言えず、必要最低限の利用にとどまっている可能性が考えられる。その要因の一つとして、近年、歩きながらのスマートフォンの使用によって、公共空間の利用における活動の阻害や急な立ち止まり行動が招く衝突への危惧がある。 そのため本年度は、子ども連れ利用者の行動とスマートフォンの使用という観点から、駅周辺の公共空間において、空間構成要素が同一であるにも関わらず、位置情報を活用したゲームアプリの利用によって人の行動が変容するのか否かを明らかにすることを目的とした。そして、「位置情報を活用したゲームアプリは、特定の場所周辺で突然キャラクターが登場するため、その利用者は周囲の状況を把握せずに突然立ち止まり、通行の障害や衝突が生じる」との仮説を立て、観察調査と定量的な分析を行った。 その結果、利用者の停留・滞留行動には、ゲームアプリの利用による明確な変化は見出せなかった。ただし、ゲームアプリの利用は、注意が周囲に向かわず、突然立ち止まるといった過渡的な動作に繋がる傾向にあることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)