2017 Fiscal Year Annual Research Report
Epidemiology of adverse event in surgical patients
Project/Area Number |
15K21535
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
太田 好紀 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10516404)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 医療の質 / 臨床疫学研究 / 手術関連有害事象 / 医原性有害事象 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年5月から2か月間に2施設で手術を受けた15歳以上の全患者を対象とした前向き観察研究を行ったところ、対象患者392人、対象期間の延べ日数は7046患者日であった。医原性有害事象は489件発生しており、その発生率は1000患者日あたり69件であった。さらに医原性有害事象の原因を分類し、発生率を調査したところ、1000患者日あたり薬剤性17件、手術関連17件、手術以外の手技関連8件、看護6件、その他2件であった。医原性有害事象の重症度についても、死亡及び致死的、中等度、軽度と分類したところ、死亡及び致死的な医原性有害事象の発生率は5%であった。医原性有害事象のうち、重症度が死亡及び致死的と分類された割合は、原因別に薬剤性0.6%、手術関連11%、手術以外の手技関連9%、看護0%、その他18%であった。これらのことから、薬剤性及び手術関連医原性有害事象の発生率は同じであったが、重症度については手術関連医原性有害事象において高いことが明らかとなった。 また、予防可能な医原性有害事象は119件発生しており、その発生率は1000患者日あたり17件であった。それらを原因別に分類した発生率は1000患者日あたり薬剤性2件、手術関連5件、手術以外の手技関連2件、看護2件、その他1件であった。重症度で分類したところ、死亡及び致死的であった予防可能な医原性有害事象は21%、それらを重症度で分類すると、薬剤性7%、手術関連35%、手術以外の手技関連21%、看護0%、その他22%であり、これらの結果を医原性有害事象全体と比較すると、予防可能な医原性有害事象は、重症度が死亡及び致死的である割合が手術関連や手術以外の手技関連において高かった。 これらのことから、手術関連有害事象は、薬剤性よりも手術関連や手術以外の手技関連に介入することで、死亡や致死的な医原性有害事象を予防できることが示唆された。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] Effect of dexmedetomidine on mortality and ventilator-free days in patients requiring mechanical ventilation with sepsis: A randomized clinical trial.2017
Author(s)
Kawazoe Yu, Miyamoto Kyohei, Morimoto Takeshi, Yamamoto Tomonori, Fuke Akihiro, Hashimoto Atsunori, Koami Hiroyuki, Beppu Satoru, Katayama Yoichi, Itoh Makoto, Ohta Yoshinori, Yamamura Hitoshi, for the Dexmedetomidine for Sepsis in Intensive Care Unit Randomized Evaluation (DESIRE) Trial Investigators.
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Journal Title
JAMA
Volume: 317
Pages: 1321~1328
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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