2017 Fiscal Year Annual Research Report
The associations among daily rhythms, health-related quality of life measures, and evening lifestyle
Project/Area Number |
15K21546
|
Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
西村 一樹 広島工業大学, 環境学部, 准教授 (50550026)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 概日リズム / 放課後 / 生活習慣 / 健康関連QOL / 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究成果に基づいた概日リズムに着目した健康づくり指針を作成した.指針の評価について大学生を対象に5段階評価と自由記載で実施し,指針の有用性,改良点を検討した. 作成した指針:1早寝・早起き・朝ごはんなどの基本的な生活リズムは朝型生活の基本.2朝の運動は激しい運動を避け,仲間との会話や歌を歌える強度のウォーキング,ジョギングやサイクリングが望ましい.3朝型生活は良好なこころの健康にとって重要.朝型のリズムを獲得しよう.4朝ごはんは毎日決まった時間に食べよう.時間がない朝は前日の夜に準備すると無理なく食べられる.5登校・出勤は太陽の光を浴びながら,徒歩や自転車など軽い運動を兼ねることで概日リズムが整い学習や仕事の効率がアップ.6夕食は食べる時間帯に注意して,遅い時間帯の夕食や間食は睡眠の質の低下や概日リズムを後退させるので×.朝型生活者は夕食後の就寝時間に特に注意する.7夜更かししても次の日はいつもの時間に起きて概日リズムの乱れをリセット.8土日休日の遅起きは概日リズムを後退させる.休日の朝を有効に活用.9深夜のアルバイトは避けるのが望ましい.夜勤などどうしても夜仕事をする場合でも概日リズムの乱れを少なくするため,午前中は活動し,出勤前の仮眠で対応を.10寝る前のスマホ,パソコン,テレビなどの光は睡眠の質を悪くする.睡眠環境を整えることが,良い眠りの第1歩. 指針に対しての肯定的(4,5)回答割合は69%であり,否定的(1,2)回答は6%であった.否定的な回答の自由記載には,「すでに日常生活で実践している」,「指針を理解することはできるが,日常生活にどのように取り入れるべきか分からない」,「課題やバイトが忙しく,実践しないだろう」などの意見があった.これらの意見から,指針の科学的根拠を明確にした解説文の必要性,より具体的な実践方法の明記が指針に対する改良点であることが考えられた.
|