2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigating eating disorder literacy among female university students and developing a preventive education program
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15K21569
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Research Institution | Nagasaki Junior College |
Principal Investigator |
西田 江里 長崎短期大学, その他部局等, 講師(移行) (50389516)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 摂食障害 / リテラシー / 若年女性 / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
摂食障害における予防や早期発見には摂食障害に関する知識や理解(リテラシー)を有することが有効とされているが、本邦では摂食障害のリテラシーに関する調査研究は少ない。そこで本研究では摂食障害に関するリテラシーの調査を行い、本邦における摂食障害リテラシーを明らかにすることで、摂食障害の早期発見や予防のための教育プログラムの作成を目的としている。 平成29年度は、これまで実施した女子大学生と女子短期大学生の摂食障害に関するリテラシー調査結果を集計・統計処理し、摂食障害に関する理解の有無や摂食障害患者に対する認識についてさらなる検討を行い、今後実施予定である教育プログラムの内容について検討した。 また、摂食障害スクリーニング調査(EAT-26、SCOFF、EDE-Q)の結果が摂食障害に関する理解や認識に対しどのように影響しているかについて検討するため、対象者をそれぞれのスクリーニングテストの高得点群と正常得点群に分け、摂食障害リテラシーとの関連を検討した。調査で用いた神経性やせ症(AN)、神経性過食症(BN)、過食性障害(BED)の3ビネットの疾患名、症状の原因、対応方法に関しては全てのスクリーニング調査の高得点群と正常得点群において差は見られなかったが、現在または過去の経験におけるビネットの症状と自身の類似については、3つのビネットにおいて全てのスクリーニング調査の高得点群と正常得点群間で回答傾向に有意な差がみられ(χ2検定、p<0.05)、高得点群はビネットと自身との類似性が高いと認識している傾向がみられた。さらにビネットに対する共感においても高得点群はビネットに強く共感を持つ傾向がみられた(χ2検定、p<0.001)。摂食障害傾向の有無は摂食障害の知識との関連は少ないが、ビネットの症状と自身の類似点の判断や、ビネットに対する共感において関連する可能性が示された。
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Research Products
(3 results)