2017 Fiscal Year Annual Research Report
Relationships of Objectively Measured Parent-Child Physical Activity and Overweight in Toddlers
Project/Area Number |
15K21576
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Junior College |
Principal Investigator |
香村 恵介 京都文教短期大学, 幼児教育学科, 講師 (80735481)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 幼児 / 身体活動量 / 両親 / 加速度計 / 客観的測定 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究協力者のリクルートが難航したことから,平成29年度末の3月まで測定を継続し,最終的に62組(内,園などの施設に通う子どもは11名)の親子のデータを取得した.歩き始めの幼児(1-2歳児)の身体活動量(PA)および肥満に関連する保護者の要因を検討するために,特に保護者の「管理」,「支援」,「意識」,「特徴」に着目し,子どもの月齢,性別,世帯収入を調整した偏相関分析およびt検定を行った. 結果,保護者の食事の管理(ジュースの制限,お菓子の制限,高脂肪食の制限,果物の摂取,野菜の摂取)は,子どもの肥満度および加速度計装着時間当たりのPA(%PA)と有意な関連を示さなかった.また,両親が子どものスクリーンメディアの制限をしている子どもと,していない子どもとの間で,%PAおよび肥満度に有意な差は認められなかった. 子どものPAを促進する直接的な支援である母親および父親が回答した戸外または室内での子どもとの遊び時間は,子どもの%PAおよび肥満度に有意な関連を示さなかった.さらに,間接的な支援である家庭で子どものPAを奨励する声掛けをする頻度と子どもの%PAおよび肥満度にも有意な関連が認められなかった. 保護者の意識として,子どもが運動・スポーツを得意であることの重要度および子どものPAの現状への満足度は,いずれも子どもの%PAおよび肥満度との間に有意な関連が認められなかった. 保護者の特徴として,両親のスクリーンメディア使用時間および運動の好き嫌いと子どもの%PAおよび肥満度には有意な関連が認められなかった一方,子どもの%PAに限っては,母親の%座位行動時間(r=-.465)および%軽強度身体活動時間(r=.479)と有意な中程度の関連を示した.しかし,父親の各種PAとは有意な関連を示さなかった. 歩き始めの子どものPAには,母親のPAの影響が最も大きいことが示唆された.
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Research Products
(3 results)