2016 Fiscal Year Research-status Report
災害教訓を活かした実効性のある福祉避難所の設置・運営の実現に向けた基礎的研究
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15K21590
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
宇野 宏司 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00435439)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 福祉避難所 / 人口推計 |
Outline of Annual Research Achievements |
交付2年目は初年度に引き続き,福祉避難所の実態把握に努めるとともに,将来の需要予測と現在の指定状況を比較することを目標とした.そのため,兵庫県の福祉避難所を対象としたアンケート調査を実施し,運営の実態と各施設が抱えている課題・不安・行政等への要望を把握した.対象地域は兵庫県全域(29市12町)であり,その配布数は 773(行政への問い合わせで明らかになった施設),回収数は271,回収率は35.1%,信頼度は95.8%(誤差範囲を5%とした)となった.また,各自治体の高齢者人口データをもとに将来人口推計を実施し,現状の指定状況では発災時に十分にその機能を発揮することが困難となる可能性を指摘した.本研究の結果,福祉避難所の現在の指定状況では多数問題点が見つかり,災害時に福祉避難所として運営できるか不安であると多くの施設が悩みや不安を抱えているということがわかった. このことから,まず行政がこの状況を把握し,施設の管理者,地域住民に福祉避難所のことを知ってもらう必要があると思われた.今年度得られた成果については,これまで神戸高専産金学官フォーラムで中間報告し,その機会に得た助言等を踏まえて研究内容のさらなるスパイラルアップを図った.その成果は,土木学会関西支部の年次学術講演会ほかにて発表予定である.なお,研究計画の段階では予定にはなかったが,当該年度4月に起きた熊本地震での福祉避難所運営の実態把握に係る現地調査も実施した.最終年度の報告書にはここで得られた知見も踏まえる予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書どおりの内容について進めることができ,またその成果を学会口頭発表というかたちでまとめることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
本課題最終年度となるため,これまでの検討課題を総括し,全体的なとりまとめを進めていく予定である.
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Causes of Carryover |
必要としていた物品調達が既存のもので代用でき,購入期日を延ばしたから
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要物品(パソコン),研究調査旅費に適用の予定である.
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Research Products
(2 results)