2019 Fiscal Year Annual Research Report
Automated Debugging with Soft Constraints(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0016
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
細部 博史 法政大学, 情報科学部, 教授 (60321577)
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Project Period (FY) |
2016 – 2019
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Keywords | ソフトウェア / デバッグ / 制約 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はソフトウェアの自動デバッグ方式の構築を目的とする.基課題では,柔らかい制約の考え方を用いて不具合箇所発見を行い,さらにC言語を対象とするデバッグツールを開発した.本課題では基課題を発展させて,柔らかい制約と複数パスを用いたプログラムの不具合箇所発見・可視化方式を研究開発する.特に,基課題で構築したプログラム符号化方式の拡張,それに対して柔らかい制約を組み合わせた不具合箇所発見方式の構築,発見した不具合箇所候補をユーザに提示する可視化方式の構築に取り組む. 令和元年度には以下の研究を行った.まず,制約階層を扱う制約解消アルゴリズムを構築した.制約階層とは,階層的な優先度として制約の柔らかさを表現する,柔らかい制約の枠組みである.本アルゴリズムは,制約階層を直接解く代わりに,外部のSMTソルバを用いて,通常の制約問題を繰り返し生成し解消する.より具体的には,制約階層の優先度の高いほうから順に制約の誤差を最小化することで,制約階層の解を近似的に求める.その際,特定の優先度を扱うために,その優先度の制約全体の誤差の上限値を二分探索によって徐々に制限するようにしている.これらの処理によって制約の優先度が消去されるため,外部のSMTソルバを利用することが可能となる.さらに,本アルゴリズムを制約解消系として実装した上で,実験により本アルゴリズムが制約階層の高精度な解を求められることを示した.
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