2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Technical and Structural Research on Model Specimens: Establishing a Restoration Method and a Conservation Method Through Replicas(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0040
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊池 敏正 東京大学, 総合研究博物館, 特任助教 (10516769)
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Project Period (FY) |
2016 – 2019
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Keywords | 標本 / 文化財 / 保存 / 彫刻 / 3D / 博物館 / 芸術 / 修復 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度である2019年度は、昨年より継続して実施していたヴィクトリア&アルバート美術館での展覧会での経過を考察するとともに、新たにドイツカールスルーエ、アート&メディアセンターにおいて開催された大規模な展覧会にも参加し、多くの反響を得ることができた。これら2つの展覧会を通じた研究成果の公開は、各研究機関が所蔵する学術標本を含め、本研究課題の対象としたイギリスから輸入した様々な標本が、現代の芸術分野においても広く波及効果を持つことが認識される展覧会でもあった。また、年度当初には、フランス、ケ・ブランリ美術館にて開催された展覧会に、これまでの研究成果を含めた知見を活かし、国際輸送される資料、作品の保存管理を担当し、調査から得られた情報は今後の研究にも非常に役立つものとなった。国内での研究活動としては、研究開始時より進めていた大学博物館を活用した芸術領域との融合を目的とした企画である「パースペクティヴ」の、第2回目となる展覧会を実施した。本企画には、滞在先であるイギリスから複数の作品を輸送し、また、イギリスでの研究経験のある研究者による講演会を開催した。これらの経緯を踏まえ、本研究は最終年度において、滞在先であるイギリス、ヴィクトリア&アルバート美術館だけでなく、フランス、ドイツといった複数の研究機関と連携を取りつつ、研究を遂行できたことは非常に大きな収穫であった。 帰国後は、東京大学総合研究博物館インターメディアテクにおいて、特別展示『メガロマニア植物学』、特別展示『十九世紀ミラビリア博物誌――ミスター・ラウドンの蒐集室より』の標本の輸送、展示等を担当した。本企画も大きな反響を得ることができ意義深い成果の一つでもある。
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Research Products
(4 results)
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[Int'l Joint Research] ヴィクトリア&アルバート美術館(英国)2017
Year and Date
2017-05-15 – 2017-12-01
Country Name
UNITED KINGDOM
Counterpart Institution
ヴィクトリア&アルバート美術館
Co-investigator Overseas
Rupert Faulkner
Department
Asian Deparment
Job Title
Senior Curator
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