2018 Fiscal Year Annual Research Report
A study of rune stones in Scandinavia and its related areas(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0062
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小澤 実 立教大学, 文学部, 教授 (90467259)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 中世 / グローバルヒストリー / ユーラシア / ビザンツ帝国 / 海域 / ゾミア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は渡英し、オックスフォード大学グローバルヒストリー・センターにおいて、キャサリン・ホームズ博士とともに課題に関する共同研究を進めた。その間、研究代表者は、6月にスペイン国リェイダ大学で、7月に英国リーズ大学で、8月にアイスランド国アイスランド大学で、11月にフランス国カン大学で、12月にオーストリア国ウィーン大学で課題に関わる研究報告を行った。 2019年2月8・9日には国際ワークショップMedieval Zomia: Stateless Spaces in the Global Middle Agesをホームズ博士らとともに主催した。当該ワークショップでは、キャサリン・ホームズ、ナオミ・スタンデン、小澤によるイントロダクションののち、15名の個別報告が行われた。日本からも、英国史、イタリア史、モンゴル史、東アジア史の専門家を招聘し、オックスフォードを中心とする欧州側の研究者では提示し得ない論点や具体例を提示する共同研究を行いえた。 他方で、2018年6月には、編著『歴史学者と読む高校世界史』(勁草書房)を刊行した。本書は、高校世界史教科書という日本人が最も親しんできた世界史叙述を対象とし、その叙述の生成プロセスを明らかにする共同研究である。研究代表者は中世ヨーロッパ該当部分の検討を行い、本研究で追求してきた中世グローバルヒストリーの成果を日本の世界史教科書にも取り入れてゆく必要があることを確認した。 研究期間全体を通じ、複数の論集や論文を刊行するとともに、基課題に基づく研究者間の国際ネットワークを構築することにも成功した。とりわけホームズ博士を代表とするオックスフォード大学のGlobal Middle Agesのグループとは2019年度以降も研究協力関係を継続し、数度のワークショップを経て英文論集の刊行を目標としている。
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Research Products
(17 results)