2019 Fiscal Year Annual Research Report
Proposing an annotation and transcription method for sign language interactions(Fostering Joint International Research)
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15KK0068
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
坊農 真弓 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (50418521)
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Project Period (FY) |
2016 – 2019
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Keywords | 日本手話 / 手話言語 / アノテーション / 修復連鎖 / マウジング / コーパス / 手話会話 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題による海外渡航(オランダ,マックスプランク心理言語学研究所)は平成28年度中に完了している.本研究課題は,日本手話研究を従来の用例・母語話者の直感ベースの研究ではなく,自然な対話データを収録したコーパスを用いるなどデータ中心科学の手法で手話言語研究をパラダイムシフトさせることを目的としていた.そのために,(1) 基課題のSMUアノ テー ションの手法を海外の関連研究者と議論・共有,(2) SMUアノテーションを付与した対話データを用いた修復連鎖とマウジングの研究 ,(3) 海外の手話言語コーパスに対し,本手法を適用し,比較言語学の枠組みを構築,(4) 論文共同執筆を予定していた. 平成28年度中にはこれらのうち(4)が実現に至っていなかった. 令和元年度は,本研究課題による海外渡航中に意見交換や議論を交わしたProf. Onno Crasborn (オランダ,ラドバウド大学言語学部教授) を,国際語用論学会(香港)(6月)のパネルセッションにディスカッサントとして招き,その後日本で意見交換,議論,および公開講演会(「人は共有言語なしに意思疎通できるのか?国際手話の事例から」令和元年6月23日)を実施した.また,スウェーデンにおけるろう者初の教授であるProf. Johanna Mesch(ストックホルム大学言語学部教授)を日本に招聘し,意見交換,議論,および公開講演会(「スウェーデン手話コーパスの設計」令和元年11月12日)を実施した.これらの研究活動を通じ,国際ジャーナルに投稿予定の論文を執筆している.
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Research Products
(16 results)