2017 Fiscal Year Annual Research Report
Turkish Accession to the EU in the International Relation in Europe (Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
15KK0074
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
東野 篤子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (60405488)
|
Project Period (FY) |
2016 – 2017
|
Keywords | EU / トルコ / 加盟交渉 / EPA / 近隣諸国政策 / 関税同盟 / 日本・EU関係 / 日本・トルコ関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研費のテーマであるEU/トルコをめぐる国際関係と対日関係を巡るインプリケーションに関し、研究を実施した。具体的には、上記研究所の研究主任で私の海外共同研究者であるアレクザンダー・マッテラー教授およびルイス・シモン教授との間で複数回の会合を持ち、研究を進めた。とくに、両教授の人脈を活用し、EUトルコ関係に関する多くのインタビューを実施することができた。 さらに、同研究所と連携関係にあるブリュッセルのEU関連シンクタンクであるヨーロッパ研究センター(Centre for European Studies)の近隣諸国政策、西バルカン諸国、ウクライナ、トルコ関係のセミナーに出席し、同センターの研究員(とくにフラント・コンスタニャン上級研究員)との複数回の意見交換を経て、EUの対トルコ政策(の停滞)と近隣諸国政策(ENP)との連関に関し、多角的に検討する機会を得た。 研究成果は、EU、NATOと西バルカンをめぐる国際関係に関する論文、ウクライナ危機をめぐる西側各国の対応と規範をめぐる役割に関する論文、EU・トルコ関係(とくに近年の両者の関係の冷却化に関する)論文、EU・トルコ・日本関係に関する学会報告、EU拡大の歴史的経緯と概要に関する解説文(原稿は提出済みであるが出版社側の都合で未公刊)、EUとトルコ・地中海・中東関係をめぐるダイナミクスに関する学会報告など、量的にも満足のいく成果を公表することができた。すべて本課題のテーマに直結していながら、様々な分析対象時期と角度を用いて論じることができた。 また、滞在先のVUB-IESのシモン教授から要請で、将来的な共同研究を視野に入れ、同研究所に日EU関係研究の専門ポストを置く準備作業に関わった。今後も、今回の出張で開始した共同研究は継続しつつ、上記ポストの常設化の際にはより大規模な研究計画に関与する予定である。
|
Remarks |
ブリュッセル自由大学ヨーロッパ研究所における受け入れ責任者(マッテラー教授)以外の共同研究者としては、ルイス・シモン教授を含む(2017年1月2日~2017年12月30日)。
|
Research Products
(4 results)